行基に関する本 おすすめ6選 奈良時代の僧侶
奈良時代の僧侯、行基。その生涯について描かれた様々な作品たちから、今回は特におすすめする6冊をピックアップしました!政治にも関与しつつ、その一方で民衆に寄り添う姿は、現代にも通じるメッセージを多く秘めています。筆者が行基の哲学や生き方について深く掘り下げた哲学書から、絵と文字で行基の世界を楽しむことができるビジュアルな本まで、バラエティ豊かなラインナップとなっています。行基を知る門として、これらの本をぜひ手に取ってみてください。驚きや新たな発見がきっと待っていますよ。
『行基 菩薩とよばれた僧』
王の法より仏の道──。
天平13年(741年)3月、聖武天皇に招かれ、謁見する僧侶がいた。僧の名は、行基。民草を救うため、仏の教えを広めた僧は、その人心への影響力から、朝廷に恐れられ、弾圧すらされた。朝廷から大僧正の位を授けられ、文殊菩薩の化身とよばれた男はどのような生涯を送ったのか──。自然と愛するものに囲まれ、仏の道に目覚める幼年期から東大寺大仏建立、入寂までを丹念に描いた、長篇歴史小説。
| 作者 | 岳 真也 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2019年04月26日 |
『行基 : 文殊師利菩薩の反化なり』
| 作者 | 吉田,靖雄,1939- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ミネルヴァ書房 |
| 発売日 | 2013年02月 |
『行基論』
奈良時代の高僧行基には膨大な先行研究があるが、行基とその弟子の思想に焦点をあて、大乗仏教自覚史の萌芽期をあきらかにする。
| 作者 | 角田洋子/著 |
|---|---|
| 価格 | 3200円 + 税 |
| 発売元 | 専修大学出版局 |
| 発売日 | 2016年03月09日 |
『行基と歩く歴史の道』
| 作者 | 泉森,皎,1941- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 法藏館 |
| 発売日 | 2018年11月 |
『行基と道鏡』
善僧(高僧・名僧)の典型とされている行基は、なぜに善僧の代表格となったのか。悪僧の典型とされている道鏡は、なぜに悪僧の代表格となったのか。本書では、この二人の行い、軌跡、生涯などを比較検討しつつ、文化史的・宗教史的な見地からアプローチするために、良弁と『日本霊異記』の編者景戒、吉備真備の三人にも登場願い、行基が善僧で道鏡が悪僧であるとする所以を解明していく。
まえがき
第一章 奈良時代の政治と仏教
一 平城京の官僧
二 奈良時代の官僚と仏教
第二章 行基と聖武天皇
一 行基の知識結と聖武天皇の知識結
二 行基と『霊異記』
三 多様な行基像
第三章 道鏡と称徳天皇
一 道鏡の行実
二 道鏡と官僚
第四章 行基と道鏡の対照
一 奈良時代の善僧と悪僧
二 行基と道鏡
おわりに
| 作者 | 根本誠二 |
|---|---|
| 価格 | 3300円 + 税 |
| 発売元 | 高志書院 |
| 発売日 | 2023年12月05日 |
『行基と長屋王の時代 行基集団の水資源開発と地域総合整備事業』
天平の名僧・行基と悲劇の宰相・長屋王の「水」にまつわる意外な絆とは?
「天平十三年記」に記録された行基集団の社会事業を、熟達の河川実務家が史料と現地の状況に即して詳細に読み解く。そこから浮かび上がってきたのは、従来の定説をはるかに超える行基による開墾事業のスケールの大きさと、律令国家創成期の政権内で繰り広げられた歴史の秘められたドラマだった。
第一部 行基集団の水資源開発事業
1.茨田堤と堀江ー仁徳天皇の治水 2.行基と狭山池 3.『行基年譜』と「天平十三年記」 4.『年譜』「年代記」と四十九院 5.良田1百万町歩開墾計画・三世一身法 7.行基集団の事業(和泉の地) 8.行基集団の事業(淀川中下流域の開墾) 9.猪名野開発、本題は「給狐獨園」
第二部 行基と長屋王
10.尼僧令違反と行基集団 11.菅原寺 12.「菅原の地」、「佐紀の地」そして「佐保の地」 13.長屋王と行基集団 14.長屋王自尽 15.長屋王事変の朝廷と行基集団
補章 行基集団の事業の位置づけー水関連事業の系譜
| 作者 | 尾田栄章 |
|---|---|
| 価格 | 2640円 + 税 |
| 発売元 | 現代企画室 |
| 発売日 | 2017年02月03日 |
それぞれの作品の特徴や深みを楽しんで頂けたでしょうか?行基という一人の僧侶が、なぜこれほどまでに多くの作品に取り上げられているのか、その理由を少しでも感じていただければ幸いです。行基の人間性や彼が持つ思想、そしてその行動力は、何世紀にもわたって多くの人々に影響を与えてきました。その一端を楽しんでもらうために、今回は彼を描いた様々なジャンルの作品を選んでみました。どの作品も行基の生き様や思想を深く掘り下げたものばかりなので、どれを手に取っても満足度は高いことでしょう。
そして何よりも、行基を題材にした作品を読むことで、奈良時代という遠い過去への憧れや興味が深まることでしょう。一つの時代を背負った一人の僧侶が遺した足跡を追うことは、時空を超えた冒険のようなものですね。その旅路を終えた時、きっと行基という人物に対する新たな理解や見方が得られることと思います。
どの作品も、その時代背景と行基の一生を鮮やかに描き出してくれます。それぞれの作品の行基と向き合いながら、何度でも読み返したくなる魅力が詰まっています。
興味をもたれた方は、ぜひ一度手に取ってみてください。そしてその中からあなた自身の「行基像」を見つける旅をお楽しみいただけたらと思います。それでは、素敵な読書ライフをお過ごしください。それぞれの作品と、行基という人物との出会いが、貴重な体験となりますように!これからもあなたの読書の一助となるような情報を提供してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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