怪談師川奈まり子のおすすめ10選

川奈まり子の世界観は一度読んだら忘れられない!実に多様な怪談たちが、心の奥深くをくすぐると共に、たびたび思考の深淵を覗かせる壮大な読み応え。不可思議な現象や都市伝説を基にした話から、日常に潜む不条理さを描いたものまで。読み終わった後に残る感覚は何とも言えないクセになる味わい。彼女が放つ、暗闇から閃く鋭い洞察力と、冷たく淑やかな美意識は特徴的。様々な角度から怪談という「ジャンル」を見つめ直す、10作品の中でも特にユニークで印象的な一冊を選ぶのは難しいくらい全てが素晴らしい。ここでは、川奈まり子の書く怪談の魅力を全程体験できる10選をご紹介します。
『京王沿線怪談』
| 作者 | 吉田悠軌 川奈まり子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 |
『僧の怪談』
| 作者 | 川奈,まり子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 | 2024年04月 |
『家怪』
「ふすまの隙間にガムテープを貼ったんです。
開かずの間に居る者が隙間に目を当てて覗くから。
――人間の目、でした」
家怪談の決定版! 最恐の物件集、ここにあり。
家族と家が重ねた時間が恐怖に彩られていく。体験者が語る24軒の現代怪異譚。
【推薦】
三津田信三(作家)
「民俗学的知識に裏打ちされた
確かな取材によって浮かび上がるのは
家が齎す悍ましいばかりの
怪異の数々である」
はやせやすひろ(都市ボーイズ)
「身の毛がよだつ二十四軒が
「自宅だけは大丈夫」という甘い思い
を無慈悲にぶち壊す。
すみません。先ほどからあなたの後ろ
に立つ方はご家族ですか?」
【目次】
零軒:さとがえり
一軒:かりずまい
二軒:じゅずつなぎ
三軒:こしかた
四軒:おきざり
五軒:おんなもん
六軒:おにどの
七軒:ねずみにひかれる
八軒:あらわし
九軒:おくつき
十軒:えな
十一軒:むこどの
十二軒:えにし
十三軒:かいまみる
十四軒:さわりあり
十五軒:やなり
十六軒:やねうら
十七軒:あかずのま
十八軒:ならわし
十九軒:みょうじごめん
二十軒:さそいみず
二十一軒:とらわれて
二十二軒:こもりがき
二十三軒:かめおさ
霊軒:ただいま
| 作者 | 川奈まり子/著 |
|---|---|
| 価格 | 1600円 + 税 |
| 発売元 | 晶文社 |
| 発売日 | 2023年03月24日 |
『邪眼 : 実話奇譚』
| 作者 | 川奈,まり子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 | 2022年09月 |
『八王子怪談』
著者が故郷・八王子を細緻に取材・記録したご当地実話怪談!
東京最恐心霊スポット・八王子城
不思議な力が宿る霊峰・高尾山
鑓水公園にある恐怖の鏡
立入厳禁の廃病院
怪奇現象が絶えぬ道了堂跡
都立霊園に潜む怪異
東京都八王子市ー都心のベッドタウンであるこの街には、東京最恐の心霊スポットとして名高い八王子城跡をはじめ、数多くの“異界”が存在する。
そうした八王子の裏面を、当地で育ったルポルタージュ怪談作家・川奈まり子が自身の記憶と重ねつつ精緻に取材し、史上初の八王子限定怪談本が完成した!
後部座席の幽霊、迫る鎧武者、山中に響く読経など、八王子城跡で起きた怪異の数々「城跡異聞集」、宗教団体跡地で襲い来る恐怖と絶望「肝試しの顛末」、鑓水を舞台とする2つの事件の恐ろしい真実と怪異に迫る連作「谷戸の女」など収録!
| 作者 | 川奈 まり子 |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 | 2021年08月30日 |
『たらちね怪談』
「最愛」にして「最恐」。
母に纏わる怖ろしい話、不思議な話。追憶の怪異蒐集録!
母より優しきものはなし、恐ろしきものもまたなし。
世に賢母あれば毒母あり。
すべてが母の胎から生まれるように、怪もまた母より生まれいづる。
・母の愛を求め想像の世界で生み出した理想の母。いつしかそれに魂が…「三母の似 創母」(郷内心瞳)
・一枚の心霊写真から紐解かれる母と家の怪…「出窓」(川奈まり子)
・父の暴力から物置で一生を終えた母の遺志…「夫婦水いらず」(つくね乱蔵)
・怪と縁の深い女性が占い師に告げられた自身と母と運命…「糾える」(久田樹生)
・人生のハレの日に現れ踊る裸婦。その正体は死んだ母?…「狂女乱舞」(蛙坂須美)
・彼女の隣に立つ首吊り自殺で死んだ母の霊。彼氏にしか見えないその意味は…「帰り道」(内藤駆)
・龍を見ることができた母。さがそれは凶事の先触れ…「天を駆ける龍」(服部義史)
・子を殺された母猿の怨念が本懐を果たすまで…「母猿」ひびきはじめ
他、怪談作家20名が競筆、母に纏わる追憶の怪異談集。
| 作者 | 蛙坂須美/雨宮淳司/加藤一/神沼三平太/川奈まり子/高野 真 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 | 2024年06月28日 |
『穢死』
狂った叔母が執着する着物に込められた暗く不思議な因縁話ー著者が自らの一族に纏わるタブーに斬り込んだ連作怪談「三枚襲」、飼い犬が死んだことから始まる家族全滅の怪「猛犬注意の家」、子供のすすり泣きが聞こえる部屋、先日とある事件が起きて誰もいないはずなのに…「隣の家の少女」など27話収録。怪異が起こるすべての場所には、祓いきれない悲惨な死の影が色濃く落とされている。ほら、あなたの足元にも…。
| 作者 | 川奈まり子 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 | 2017年03月 |
『迷家奇譚』
「いや、実はこんな話があってね……」
ある時はネイルサロンで、また暑い夏の坂の途中で、
そして深夜の電話口で、人々は不意に怪異を語りだす。
奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。
〈時間〉・〈場所〉・〈ひと〉を重ね合わせる「透視図法」により、
そこに眠る深層/心象/真相を掘り起こす。
東雅夫氏(文芸評論家・アンソロジスト)推薦!!!
「巻頭の遠野紀行で早くも快哉を叫んだ。
そこには本書のルーツと著者の意気込みが、時に切々と時に力強く
黙示されていたからだ。古代中国の志怪書から『遠野物語』を経て
現代へ至る奇譚探究【キュリオシティ・ハンティング】の幽暗な伝
統を、骨がらみで我が身に引き受ける覚悟─-群雄割拠の怪談実話
界にまたひとり、凄い書き手が加わった」
| 作者 | 川奈まり子 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 晶文社 |
| 発売日 | 2017年05月10日 |
『少女奇譚』
<b>少女たちの声はどこか懐かしい。
閉ざされた家の抑圧、母娘の悲哀、
細やかな筆致が、幼い記憶を鮮やかに喚起する。
文月悠光(詩人)</b>
少女は少女であるがゆえに怪異に遭遇する。
異能の奇譚蒐集家による、実話怪談ルポルタージュ。
「女の子すなわち少女である」
怪異体験者たちの生身の声を綴り明かす実録奇譚集。
幼き日のあなただけに見えたもの、聞こえた声が
再び鮮やかに甦る。
現代人の大半は、基本的に常に何事も合理的に考えており、
たとえ悪いことが起きたとしても、誰かが自分を恨んで藁人形の
五寸釘を打ったり、人形を用いる《厭魅》や動物霊を用いる《蠱毒》
などの呪術を使ったりしている可能性には思い至らないものだ。
では、たとえば思いがけない事故に遭って大怪我を負った直後に、
自分の写真が貼られた藁人形のような呪いの証拠物
件を突きつけられたら、どう感じるか?……(「呪殺ダイアリー」より)
はじめに
【あやし】
あきちゃん
人ならぬもの
河童
御瀧不動尊
ナメクジの王様
キューピッドの合唱
【学校奇譚】
階段の花子さん
足が消える
春の小川
十字路より
鐘の音、水の音
憑依体質
今日は楽しかったか?
沖縄の修学旅行
【予知と夢】
教える生首
前夜に視たこと
夢枕に立つ
【呪い】
呪殺ダイアリー
母という人
【家と家族】
音さすても見ねぁ
ばあちゃんに逢いたい
二人のハルキ
問題の部屋
鉄道の夜
七福神の宴会
菊の花一輪
蛇を殺すな。触るな。目も合わせるな。
| 作者 | 川奈まり子 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 晶文社 |
| 発売日 | 2019年07月25日 |
『禍いの因果 現代奇譚集』
| 作者 | 川奈まり子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 竹書房 |
| 発売日 |
というわけで、今回は川奈まり子さんの作品をご紹介させていただきました。そのどれもが、ひとつひとつが深い物語性と彼女独自の「恐さ」に満ち溢れています。驚くばかりの暗闇の中に光る、怪談というジャンルの新たな可能性を模索し続ける彼女の手腕には、読者として毎度感服させられます。
川奈さんの上質なストーリーテリングは、トワイライトゾーンのような不思議さと、エドガー・アラン・ポー的なグロテスクさを併せ持つんです。読者はその不穏な世界に引き込まれていき、終わりには必ず心に残る何かを持ち帰ることができます。それは川奈さんが巧みに描き出す人間の心の闇、あるいは人間自身の存在を深く問いかけるからだと思います。
川奈さんの作品は、女性が主人公であることが多いですが、それらの女性たちは強く、しなやかで、美しく描かれています。彼女たちの物語は、それぞれに個性的で強い主題性を持ち、多くの読者にとって心に響くものとなっていることでしょう。
それに、ストーリーだけでなく、川奈さんの作品は耳を澄ますと、風の音、波の音、微かな囁き、街のざわめきなど、繊細な音の表現も魅力の一つです。彼女の創る世界は視覚だけでなく聴覚でも体験できるんです。これがまた、川奈さんの作品が持つ独特の恐怖感を引き立てているんですよね。
それぞれの作品を一つ一つ丁寧に読み解いてみると、その中に込められた思いやメッセージを見つけることができます。怪談の枠を超えて深く鋭い人間観察を行いながら、読者に多くの問いを投げかけてくる川奈さんの作品。まだ手に取ったことがない方は、ぜひこの機会に読んでみてください。怖さと共に、心に残る感動も得られるはずですよ。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









