ぞっとする古典童話集3選
では、みなさんにぞっとする古典童話を3つご紹介しますね。
1つ目は、親切な男が魔女から受け取った不思議なアイテムで大変な目に遭う話。思わぬ結末にきっと皆さん驚くはずです。童話だからこその残酷さが心に刺さりますよ。
2つ目は森の中の魔物がらみのお話。可憐な少女が見知らぬ男に声をかけられ、その結果が思わぬ方向へ…。見た目と内面のギャップが凄まじい一作です。
そして3つ目は、欲張りな男が試練を乗り越えて願いを叶えるという、一見ありがちなプロットですが、その試練の過酷さと願いがもたらす結果が恐ろしい。一夜で全てが変わるこの物語に、読後の余韻は長く続きます。
以上、興味が湧いた方はぜひ手に取って見てくださいね。
『「悪い子」のための怖くて不思議な童話集』
森の中では油断も隙も命取りの話、悪魔が隣ですましてる話、妖かしは見ている話、家庭内は危険がいっぱいの話、負けてない人々の話、癒えない悲しみの話。何でもありのこんな世の中、キレイ事、イイコちゃんではへたるばかり。建て前で目かくしされた従来の童話ではわからなかった人間と世の中のしくみがハッキリ。グリムより人気があった強い者が勝つ真実童話。
| 作者 | Bechstein,Ludwig／著 伊東明美／翻訳 Bechstein／著 ベヒシュタインルートヴィヒ／著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2000年09月 |
『本当は恐ろしいグリム童話』
実母を処刑した白雪姫、魔法の力を借りなかったシンデレラ…など、６編を収録。
| 作者 | 桐生操 |
|---|---|
| 価格 | 628円 + 税 |
| 発売元 | ベストセラーズ |
| 発売日 | 2001年02月05日 |
『ペロー残酷童話集』
「裸になってベッドにはいると、赤頭巾ちゃんは狼に食べられたきり誰にも助けてもらえないのでした、とさ」-世界初の童話、それはグリム兄弟より１００年も前に、１７世紀フランスのパリで産声をあげた。作者は宮廷作家シャルル・ペロー。一見、子供相手に見せかけた、ほんとうは凄く怖い話を聞くことが、太陽王時代のヴェルサイユの貴婦人たちの間で大はやり。そこでペローは「赤頭巾ちゃん」「シンデレラ」「眠れる森の美女」など、庶民に語り継がれていた、冷血で残忍なおとぎ話や民話をまとめ本にした。それが「ペローの昔話」。童話誕生の裏に、女たちの好奇心…ああ、ほんとうに恐ろしや。
| 作者 | シャルル・ペロー/澁澤龍彦 |
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 |
| 発売元 | 人工知能学会 |
| 発売日 | 1999年07月 |
ここまで、3作品のぞっとする古典童話をご紹介させて頂きました。それぞれ込み入ったストーリー、強烈なキャラクター描写、そして一風変わった結末で読者の心を揺さぶってくれます。これらの古典童話は、ここぞという時に大人になってから読み返すと、新たな発見があったり、子供の頃には理解できなかった深みに気づかされることもあります。
その一方で、少し暗い雰囲気や、身震いするような物語が待っていますので、一般的な子供向けのお話を期待するとちょっと違った印象を受けるかもしれません。しかし、心の奥深くに眠っていた恐怖や興奮を思い出させてくれるのが、こうした古典童話の魅力ではないでしょうか。待っていますのは、ハッピーエンドではないかもしれませんが、そこには確かに深い教訓や、世界の真理を見つめる視点が隠されているはずです。
また、寝る前の読書にピッタリなのも、当然と言えば当然。落ち着いた時間にじっくりと読むことで、その真骨頂を十分に味わっていただけると思います。子供の頃には恐ろしすぎて読み進めるのが難しかったあの話も、大人になった今なら思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと新たな醍醐味を感じていただけることでしょう。
最後に、これらの古典童話は、逆に現代の物語作りにつながる源泉ともなっています。昔からの古典童話が生み出す世界観やキャラクターは、新しい作品作りの刺激にもなります。この機会に、ぜひ古典童話を読み返してみて、一味違った楽しみを見つけてみてはいかがでしょう。
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