「レイン、キミはクビだ」
魔王討伐の為に勇者パーティーの一員として、旅をしていたビーストテイマーのレインはある日突然、勇者アリオスにクビを宣言されてしまいました。
パーティーを抜け、冒険者としてやっていく決意をしたレインは、冒険者ギルドで試験を受けることになります。
ゴブリンを10体狩る、という試験をサクッとクリアしたレインは、キラータイガーに襲われている少女を発見します。
駆けつけるも武器を失い、絶体絶命のピンチに陥ります。
そこでなんと! 助けようとした少女が一撃でキラータイガーを倒してしまいます(笑)
その少女はカナデと名乗り、『猫霊族』と呼ばれる最強種の種族でした。
このカナデとの出会いがレインの人生を大きく変えていきます。
この後も色んな個性を持った女性キャラが登場してくるのですが、それぞれのレインに対する恋愛的な心情が随所に描かれて、少女漫画を読んでいるかのような気持ちにさせてくれます。
勇者パーティーを力不足との理由でクビになったレインが自分の才能に気付き、成長していく過程も爽快です。
本書の後半で勇者パーティーと再会するのですが、あまりのクズぶりに正義と悪は紙一重という言葉が浮かんできました。
レインは規格外の才能を開花させますがチートというわけではないので、俺TUEEE系に飽きている方にはぜひ読んで欲しいです。
マンガ化もされていて、個人的には早くアニメ化されて欲しい作品の1つです。