3人の犯罪者(多分泥棒)敦也と翔太と幸太は犯罪を犯していたら、警察に見つからずに古びた奇妙な店に避難した。
そんなときに、郵送口から一通の手紙が届いて、それは過去の人からの悩み相談だった。
この「ナミヤ雑貨店」という古びた雑貨店はたったの文通で悩み相談を受ける店だった。
これは時空タイムリープSFファンタジー系のものと思った。
最初の一章を読んでいる時点で、敦也のように、胡散臭そうだなという気持ちで読んでいたけれども、第二章目からは心がぐさりと刺さったかのような感じになっていた。
第二章目からは相談者のオムニバスエピソードになるが、その相談を受けた内容が、いかにも自分の人生に関する内容で、それを受けた「ナミヤ雑貨店(敦也達)」によって、一人一人のこれからの歩む人生の運命が大きく変わることを認知していた。
要するに、例えば、相談者が引きこもりである私だとしたら、「ナミヤ雑貨店(敦也達)」によると、
「しっかりしなさい!
現実はそんなに甘くはないですよ!
そんなどうでも良さそうな寝言を言っている場合じゃない!
ちゃんと、現実に向き合いなさい!
自分の思うがままに言い訳して現実から逃げようとしているだけじゃないですか!
今、自分がやるべきなことはなんですか?
本当に夢を実現したかったら、死ぬ思いぐらいで努力して頑張りなさい!」
って、説教されているような感じ。
そのお陰で、人間社会を舐めていると大変な目に合う事がようやく理解したのだ。
それはなんのために生きているのかも哲学的要素も含まれている。
この「ナミヤ雑貨店」が将来の人間を助けるために、彼らの人生(行き先の運命)を変えてくれるものである。
いかにも感動的な物語だった。
読んでいるあいだずっと「優しさって、こんなふうに巡るのかもしれない」と思わされる物語でした。タイムスリップという設定なのに、どこか懐かしい商店街の夜の匂いがして、読みながら何度も胸がきゅっとしました。
悩み相談の手紙に答える三人の青年たちも、誰かを救っているようでいて、本当は自分の過去や情けなさと向き合わされているのが切なかったです。正しい答えなんて出せないのに、それでも必死に言葉を探す姿が、すごく人間らしく感じられました。
ばらばらに見えたエピソードが、丸光園や浪矢雄治を軸に少しずつつながっていく構成も見事で、最後の方は「そう来るのか」と何度も息をのみました。奇蹟と呼ぶにはあまりにも地道で、でも確かに誰かの人生を動かしている出来事ばかりで、静かに泣きたくなります。
















