ティム・モードリン/ジミー・エイムズ著、谷村省吾訳『物理学の哲学入門 1 空間と時間』は、物理学における「空間」と「時間」という根源的概念を哲学的に考察する入門書です。ニュートン、ライプニッツ、アインシュタインといった思想家・科学者の議論をたどりながら、絶対空間・相対空間、時空の構造、相対性理論の哲学的含意などを明快に整理しています。専門的内容を扱いつつも、数式に偏らず論理的に展開されており、哲学と物理学の接点に興味を持つ読者に最適な、知的刺激に満ちた一冊です。
空間と時間の本性をめぐって哲学者が徹底分析。絶対時空も相対性理論もタイムトラベルも、物理学と哲学で大まじめに議論!
空間と時間は身近な存在でありながら、その正体はいまだに大いなる謎。哲学者ティム・モードリンは、時空理論の変遷をたどりながら、空間・時間にまつわる哲学的論点を明晰な言葉で解き明かす。空間と時間について考えるすべての人に新たな視座を与え、哲学と物理学の垣根を越えた対話の可能性を切り拓く一冊! 解説・谷村省吾。
【原著】Tim Maudlin, Philosophy of Physics:Space and Time(Princeton University Press)
訳者まえがき
謝辞
はじめに:本書の目的と構成
第1章 空間と時間の古典的説明
1.1 物理学の誕生
1.2 ニュートンの第一法則と絶対空間
1.3 絶対時間と絶対空間の持続性
1.4 絶対空間と絶対時間の形而上学
第2章 空間的・時間的な構造の証拠
2.1 ニュートンの第二法則とバケツ実験
2.2 数とその操作・幾何学・座標
2.3 空間の対称性とライプニッツ・クラーク論争
第3章 観察不可能な構造を消し去る
3.1 絶対速度とガリレイ相対性
3.2 ガリレイ時空
第4章 特殊相対論
4.1 特殊相対論とミンコフスキー時空
4.2 双子のパラドックス
4.3 ミンコフスキー直線定規、ミンコフスキーコンパス
4.4 ローレンツ座標を構成する
第5章 測定の物理学
5.1 時計仮説
5.2 抽象的なブーストと物理的なブースト
5.3 「光速の不変性」
5.4 物理原理のより深い説明
第6章 一般相対論
6.1 曲がった空間と曲がった時空
6.2 重力を幾何学化して消去する
6.3 ブラックホールとビッグバン
6.4 穴の議論
6.5 一般相対論に関する参考文献
第7章 時間の向きとトポロジー
7.1 時間の幾何学
7.2 テクニカルな問題としてのタイムトラベル
7.3 時間の向き
付論:特殊相対論的物理学のいくつかの演習問題
解説:時空の哲学へのガイド[谷村省吾]
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