累計発行部数250万部突破のヒット作です。
内容は知らなくても、タイトルだけは聞いたことのある方も多いはず。
このお話のテーマは『なんのために仕事をするのか?』です。
主人公であるコレットは薬師の仕事をしています。
しかし、その労働環境はブラックで、徹夜続きの日々。
コレットはついに気の迷いで井戸に飛び込んでしまいますが、そこは冥府と繋がっていて……というお話です。
冥府の王であるハデスは病を患っています。
ハデスは病であることをまわりに隠し、無理して仕事を続けていました。
なぜ仕事を続けるのか?
そのヒミツが明らかになるにつれ、疲れきっていたコレットの心が回復していきます。
薬師の少女と冥王様、まったく関係なさそうな二人が、実は……という流れが秀逸です。
もともとは短編として描かれた作品であり、一話の時点で話はきっちりまとまっています。
『じゃあ一話だけ読めばいいや』と思った方、ちょっとだけお待ち下さい。
その後もこの作品は読者の支持を受け、18巻(2021年4月現在)におよぶ長期連載となっており、この書評の執筆現在も続いております。
完成された短編から始まった連載は、どのように変化していったのか?
現実で仕事や学校につかれた方、仕事をすることの意味を見つけたいという方。
がんばる女の子の姿を見たい方は、ぜひこの作品を手にとってみてください。
ちょっとおてんばなコレットの存在が、あなたの心の疲れを癒やしてくれますよ。