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日本の財務省に関する真実を学ぶことが出来ます。メディアの裏には巨大な政治組織の影があり、闇の部分についてはシークレットとして語られることはありません。しかし実際にそこで働いたことがあり経済ジャーナリストとして活動している著者であるからこそ、信頼でき真実を語ることが出来るのだと思います。
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ザイム真理教、という書名は財務省が税収維持(または増)を目指す考え方をカルト教団の教義のように広めようとし、教団幹部のように一部の層がその税制で蓄財できるようになってしまっている、というこの本の主張を示すものである。
財務省(旧大蔵省)の官僚の多くは法学部出身で、経済の専門家でないため、目先の税収の増減ばかり問題にし、それによって経済成長や景気がどうなるかを俯瞰できていない、プライマリーバランスや社会保障制度の維持、という名目で、実は富裕層に有利な税制に偏っている、というのである。
富裕層・公務員をやり玉にあげているのはわかりやすいが、公務員も含めたある程度収入がある中間層にとっては溜飲が下がる指摘ばかりではないと思う。また、文字情報でのデータの連発で図やグラフが少ないので、読者層は限定される印象。