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コロナ禍のときに読んだ。ちょうどタイムリーな話題だったので興味本位だけで手に取ったと記憶している。どの時代においても、未知の疫病に対してどのように考えるのか、人によって様々なのだと改めて感じた。
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
コロナ禍のときに読んだ。ちょうどタイムリーな話題だったので興味本位だけで手に取ったと記憶している。どの時代においても、未知の疫病に対してどのように考えるのか、人によって様々なのだと改めて感じた。