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昭和50年代、とあるいなか町を描いた、懐かしい風景に心満たされる、ほのぼのコミック。主人公は5歳の男の子、ケンちゃんです。のびのびと自由に振る舞う子どもらしい姿にクスリと笑みが零れます。競艇で負けた人たちが落したチケットをたくさん拾い「夢の切符」とお父さんに自慢げに見せびらかすのが特に可愛かったです。ケンちゃんのことを気にかけて男らしいと思ったら酔ってハメを外すお父さんも良い味を出しています。水彩のような柔らかなタッチで生き生きとしたイラストに癒される1冊です。