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雪の野原に立つお地蔵さまを思いやるおじいさんの優しさが、静かに心にしみます。瀬田貞二の語りは昔話らしいゆったりとした口調で、赤羽末吉の絵は扇面レイアウトと渋く落ち着いた色使いで物語に格式と温かさを添えています。最後にそりで届けられる俵の幸せが、単なるご褒美ではなく“思いやりの結果”として描かれており、子どもに「優しさって大事だな」と自然に伝わる。
6人の地蔵さんが恩返しをするおなじみの昔話絵本。日本の伝統の和紙と扇面を生かした画面と、老夫婦の温かい愛情を伝える語り口で、昔語絵本の傑作と定評があります。
雪の野原に立つお地蔵さまを思いやるおじいさんの優しさが、静かに心にしみます。瀬田貞二の語りは昔話らしいゆったりとした口調で、赤羽末吉の絵は扇面レイアウトと渋く落ち着いた色使いで物語に格式と温かさを添えています。最後にそりで届けられる俵の幸せが、単なるご褒美ではなく“思いやりの結果”として描かれており、子どもに「優しさって大事だな」と自然に伝わる。