あなたにとって、コンビニエンスストアは、どんな存在でしょうか?
買い物できる便利な場所? 社交の場? 人それぞれです。
24時間開いている空間をちょっと覗きたくて、この本を読んでみました。
九州の玄関口、福岡県北九州市にある門司港。
そこにある架空のコンビニチェーン店 "テンダネス門司港こがね村店" でおこる事を、店員の主人公・中尾光莉を通して描いています。
"テンダネス" は、 "優しさ" という意味です。
タイトルのとおり、このコンビニのフェロモンたっぷりのフェロ店長・志波三彦(みつひこ)と『なんでも野郎』という廃品回収およびお困りごとを仕事とする二彦(にひこ、あだ名はツギ)の兄弟の優しさに癒される話が、6話描かれています。
光莉は、趣味としてマンガを描いています。もちろん、2人を題材にして。
弟のフェロ店長は、とにかくイケメンで優しく、コンビニの上階にある高齢者住居の奥様たちが、ファンクラブを作るほど人気があります。
兄は、対象的に髭もじゃですが、さりげない優しさで気になる存在です。
コンビニは、する仕事が多種多様なので、できる人を尊敬します。
心まで温かくしてくれる、この小説のようなコンビニをつい想像してしまいます。