人生の深い哲学的なテーマに触れたような感覚を覚えました。上杉辰さんの作品は、因果の法則や人間関係における連鎖がどのように影響し合うかを深く掘り下げていて、考えさせられる部分が多かったです。登場人物たちが背負う運命や、過去の行動が未来にどう結びつくのかというテーマが、非常にリアルに描かれています。因果の繋がりを意識しながら生きることの大切さを感じる一冊で、心に残る深いメッセージが込められている作品だと思います。
[商品について]
ー「天罰覿面、誠に悔しく無念だが、もう、私が頼りにする人も、身を寄せる所もない」-
五十歳を目前に控えた弁護士の純一は既婚者でありながら、マニラでの道楽にはまり込み、やがて現地で愛人関係を結んでいた女の中に自身の子を宿してしまう。今後の身の振り方に悩む純一だったが、そんな中、たまたま受けた人間ドッグによって胃癌が発見される。手術のために余儀なく始まった入院生活。しかしそれは、彼がそれまでに重ねてきた罪の清算を迫る日々への入口でもあった。--性の欲望に溺れた報いを受け、ついに身も心も滅ぼした男はそのとき何を思うのか。人としての心、そして生きる意味を問う、実話に基づいた意欲作。
[目次]
回顧
病の入口
夫婦関係
病院生活スタート
手術日
追い出される
実家へ
親子旅行
最後の安らぎ
別れ
改心
未来へのスタート
〈あとがき〉
著者略歴
[担当からのコメント]
人はときに、それが罪であることを自覚しながら、欲望や誘惑に勝てず過ちを犯してしまう生き物です。そんな人間のエゴと弱さを正面から描きぬいた本作。純文学の世界にどっぷりと浸かりたい方、必見の一書です。
[著者略歴]
上杉辰
現在、社会福祉法人、桂華(けいか)会理事長
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