ありがとう
0
二人の関係がこれまで以上に深まっていく様子に胸が高鳴りました。春園ショウさんの作品は、淡々とした日常のなかに繊細な感情の揺れを丁寧に描いており、今回もじっくりとキャラクターの成長や心の変化を感じ取ることができました。
5巻では、平野と鍵浦の関係がさらに進展し、特に鍵浦の気持ちがより明確になってきたのが印象的でした。一方で、平野の無自覚さや、二人の距離感の微妙なバランスがもどかしく、それがまた物語の魅力になっています。友人としての絆と、そこから変化していく感情の狭間で揺れ動く様子がリアルで、読んでいて自然と感情移入してしまいました。