ありがとう
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タイトルにある「魂婚心中」は
死者になったあと結婚することが珍しくなくなった社会で、推しのアイドルのアカウントを見つけてしまった女性の話。この話を含めた全6編です。
現実とはちょっと異なる世界で紡がれる不思議な物語ばかりで、
正直なところ、
私は頭の中が「???」って状態でした。
この世界と裏側を覗き見るような世界観の話がすきな人に
おすすめしたい1冊です。
ありがとう
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【私はただ、自分が嫌な思いをすることより、自分を嫌いになることの方が怖いだけ】
特殊な設定と独特な世界観で繰り広げられる芦沢さんの新境地・6篇のSFミステリー短編集。死後結婚用マッチングアプリが普及した社会で「推し」への愛の暴走を描いた表題作とこの短い物語の中に切なさを凝縮した「二十五万分の一」、そして超能力×ミステリーで先が読めない展開にハラハラさせられる「九月某日の誓い」が特にお気に入りだった。イヤミスの印象が強い芦沢さん作品の中でも読後感は良く、心地良い余韻が残る短編もあった。