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HGL
この作品は、人類史における残虐行為を鋭く描き出し、加害者と被害者双方の視点から痛烈に問いかけます。中国での切り刻み、西洋での串刺し――文化や時代を越えた暴力の実像に真正面から向き合うことで、歴史の闇と人間の狂気を深く考えさせられました。冷静な筆致ながら衝撃的な内容で、得難い読書体験でした。
残虐の民族史 切り刻む中国人・串刺しの西洋人
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発売日: 2000年10月30日
発行元: 光文社
“人殺しの歴史”を直視する。ヨーロッパには、「神の処刑」と呼ばれる「内臓抜きの刑」があった。ドラキュラのモデルとなった「ヴラド串刺し公」もいた。中国では、死刑囚の体を三日かけて膾のように切り刻む刑罰が二十世紀の初頭まで行なわれていた。そして二十世紀は、殺そうと思うことと、実際に殺人を犯すことの間にはそれほど高い壁は存在しないことを学んだ百年だった。日本社会だけが、その悲惨な学習を免れたわけではない。
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