『知の巨人が選んだ世界の名著200』を読了
本書では主に哲学・宗教の名著が紹介されており、そのほかにも経済学、歴史、小説など幅広い分野の書籍が取り上げられている。
佐藤優氏が各書を要約し、背景や要点をわかりやすく解説している点が特徴である。
1冊あたり数ページ程度にまとめられているため、手軽に読める点や、内容に軽く触れられる点がありがたいと感じた。
また、「なぜ古典を勧めるのか」「古典の読み方」といったテーマについて、前書きやコラムの形で著者自身の考えが述べられている点も印象に残った。
一方で、佐藤氏の「自分にとっての『正しさ』があるように、他人には別の『正しさ』がある」という考え方には共感や理解はできるものの、賛同しきれない部分もある。
それは「正しいものが複数並存していることを理解していれば、自粛警察のような行為はできるはずがない」と述べられている点である。
人は正しさが複数存在することを理解していたとしても、それだけで自分の考えや行動を覆すことは容易ではないように思う。
環境、価値観、倫理観、道徳観、感性など、さまざまな要因が絡み合って形成されているため、知識を得ることだけで問題が解決するとは考えにくい。
そのため、自粛警察のような行為が「できるはずがない」と断言することには難しさを感じた。というのが私自身の意見である。
本書は「自分の興味のある本」や「これから読んでみたい本と出会うきっかけ」になる一冊であり、本を探している人におすすめできる。















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