本書は、孤独をネガティブなものではなく、自分自身と丁寧に向き合うための大切な時間と捉えている点が印象的でした。人とのつながりが過剰になりがちな現代において、「ほどよく」孤独でいることの大切さを、静かに優しく教えてくれます。孤独に対する見方が変わり、自分を見つめ直す良いきっかけとなる一冊でした。
孤独な人はかわいそうだという固定概念を持っていました。私自身もそういう気持ちで結婚しましたし…。でも、この本を読んでみて程よい距離感で生活する人が心地よく過ごす様子が描かれていて、こんな生き方もあるんだな~としみじみ思いました。
最近少し疲れているな、と感じている時に読むと、自然と心が落ち着いてきて目の前の事に意識を向けられるようになる本です。
藤井英子先生の言葉はシンプルで、先生が日々自分の人生を一生懸命生き、患者さんと向き合ってこられた中で生まれてきた言葉なんだなということが伝わります。
不思議と目の前がクリアになる素敵な本です。