第2王妃の謀略により、王妃候補6人中1人が消えることになりました。
宮廷で勝ち残るのは「優しい女」ではなく、「優しそうに見える女」だと思い知らされたアルナ。
己の未熟さを痛感しても、蹲ってそこで立ち止まらない強さが魅力的です。
それからのアルナは、女の戦場で戦う覚悟を決めたように見えました。
途中、アルナはアーサーにキスをされます。
きっと誰もが「どうしてそこで?!」と突っ込みを入れたくなるようなタイミング。
その理由は、キスして欲しそうに見えたから。
百歩譲って、したかったから、と我欲に忠実ならわかりますが、そうですらない……
自由人にも程がある!
ここら辺からアーサーの人物像が見えはじめますが、
アーサーがどういう生き方をしてきたのか、気になるところです。
この巻では、王の正体がついに判明!
王の取る行動は荒唐無稽で唖然としますが、命令し慣れた者特有の威厳に圧倒されます。
軽さの中に何故か重みがある…
王族とは思えぬ手段と、傲慢さすら魅力に感じさせるところは、反則的でずるいです。
気丈だったアルナの弱さが浮き彫りになり、対照的に際立つ王の強さ。
今後、アルナがどのように生き抜いていくのか…
ちょくちょく見え隠れする未来の出来事も気になって、ますます目が離せません!