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『矛盾、誤謬、詭弁、強弁、偽善、屁理屈』を読み、言葉の持つ多面性、そして人間の心理の奥深さに改めて気づかされました。
私たちは日々のコミュニケーションの中で、知らず知らずのうちにこれらの「ねじれた論理」に触れ、時には自らも使っているのだと実感しました。
特に印象的だったのは、それぞれの概念が単なる悪意から生まれるだけでなく、自己防衛や承認欲求といった複雑な心理から派生するという洞察です。
論理の飛躍や言葉のすり替えがいかに巧妙に行われるかを具体例で解説されており、自身の思考や他者の発言を客観的に見つめ直す良い機会となりました。
この一冊は、言葉の裏に隠された真意を見抜く力を養い、より健全な議論へと導くための指針となるでしょう。