ありがとう
0
「陽気なギャング」シリーズの第3弾。4人組ギャングが見事に銀行強盗をする。この小説は、軽快でスリルがあり想像できない面白さがある。
銀行強盗をしてからストーリーが動いていく。週刊誌記者との接触で銀行強盗がバレてしまう。しかし、その週刊誌記者に復讐をするグループと週刊誌記者の借金の取り立て屋が絡んできて、まったく予測不可能なストーリーを展開する。
今度こそ、ギャング4人組は銀行強盗の正体がバレて捕まってしまうのかと思ってしまった。週刊誌記者に記事にされる可能性が出てきて絶体絶命になる。エンディングに向かっての描写は、スリルとエンタメ性が重なり合って唸らされた。
この作品は登場人物が優れている。主人公のギャング4人組は、嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女、これだけでも面白い。他にも、復讐に力を貸すアイドル、亀を大事にするカジノ・オーナー、などなど。マンガチックなキャラクター設定が何とも言えない。
シリーズ3作目となり、この作品が最後になってしまうのだろうか?いつか次回作を期待したいね!