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ボッティチェッリの後期作品に隠された深い心情や歴史的背景について新たな視点を得ることができました。平井彩可さんの研究は、ボッティチェッリがメディチ家やサヴォナローラの影響を受けながら、宗教的なテーマや内面的な悔悛を表現した作品群に焦点を当てています。特に、サヴォナローラの宗教改革とボッティチェッリの芸術との関わりが興味深く、作品に込められたメッセージが明確に伝わってきました。
イタリア・ルネサンスを代表する芸術家サンドロ・ボッティチェッリ(1444/45〜1510)が残した数々の優美な名作は、彼の画業の前半期にあたる。それに対し後半期は概して絵画的魅力の後退期とみなされがちで、妥当な評価を受けずにきた。
本書は彼の画業の後半期、1490年代以降の作品を紐解くことにより、「衰退した後半期」という単純な認識を覆し、ボッティチェッリの知識と思考の集大成に迫る。
はじめに
1 序
2 ダンテ『神曲』挿絵
3 《キリスト哀悼》
4 《神秘の降誕》
5 《キリストの変容》
6 《神秘の磔刑》
結
ボッティチェッリの後期作品に隠された深い心情や歴史的背景について新たな視点を得ることができました。平井彩可さんの研究は、ボッティチェッリがメディチ家やサヴォナローラの影響を受けながら、宗教的なテーマや内面的な悔悛を表現した作品群に焦点を当てています。特に、サヴォナローラの宗教改革とボッティチェッリの芸術との関わりが興味深く、作品に込められたメッセージが明確に伝わってきました。