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中井孝章『純粋欲望機械としての乳児/幼児 ― 『アンチ・オイディプス』の論理構成』は、ドゥルーズ&ガタリの思想を乳児・幼児の欲望という具体的事例に照らして解説した研究書。乳児を「純粋欲望機械」と捉えることで、欲望の生産性や社会的抑圧の構造を分かりやすく整理している点が特徴的。難解な『アンチ・オイディプス』の理論を、発達心理や具体的イメージに結びつけて論じており、読者に理論理解の道筋を提示する貴重な参考書だった。