『トヨタ ランドクルーザー40系ーBJ型、20系とともに』(難波毅)を読んで、ランドクルーザーの長い歴史とその進化の過程を改めて知ることができ、とても感慨深かったです。40系の力強いデザインや堅牢なつくりは、単なる自動車という枠を超えて、日本の高度経済成長期や世界のオフロード需要を象徴しているように感じました。特に、BJ型から20系、そして40系へと移り変わる中で、技術の進歩だけでなく「信頼性」を徹底的に追求する姿勢が一貫していた点に強い印象を受けました。著者が現場の声や当時の社会背景を交えながら解説しているため、単なる車両のスペック紹介にとどまらず、開発者やユーザーの思いも伝わってきます。私自身、ランドクルーザーには「どこへでも行ける安心感」と「所有する誇り」というイメージを持っていましたが、この本を読んで、その背景にある努力と哲学を知り、ますます魅力を感じました。長く愛され続ける理由が明確に理解できる一冊でした。
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発売日: 2023年11月28日
発行元: 三樹書房
1951年にBJ型トヨタジープからスタートしたランドクルーザーは、1955年に民生用としてボディスタイルの一新と、乗り心地の向上に主眼を置いて開発された20系へと進化する。20系は「万能実用車」として広く輸出され、トヨタ初期の海外輸出の先兵となり、世界からその信頼性が評価されるようになっていった。その走行性能と快適性のさらなる改善を図って登場する40系は、従来型を基本としながらも、トランスミッションやトランンスファーなどのシャシー関係を大きく改良するなどして、1960年8月に発売された。40系は、ランドクルーザー初のディーゼルエンジンの導入や、ロングホイールベースのバンやピックアップを設定するなどして多様なユーザーの選択肢を増やし、高い信頼性とともに、世界中で活躍する「ワークホース」として不動の地位を占めたのである。
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