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人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』（あつ森）を通して友達になった二人のサトウさん、りっちゃんとアオリンの物語です。
会社では若い子に気を遣いすぎて疲れているりっちゃんと、遠慮がちで人と話すと不自然になってしまうアオリン。そんな二人が、現実世界でも『あつ森』のような、気負わず、あっさりした、いい具合にテキトーな付き合いを始めます。
「あつ森」という共通言語があるって、本当に素敵だなと感じました。「あつ森ってこんな感じだよね」「そうそう！」みたいな共感し合えるやり取りが羨ましいです。
なかなか同じ趣味を持つ人を見つけるのは難しいですし、見つかっても遠慮があって、いい感じの付き合いを続けるのは難しいものですが、この二人はとても上手に友情を育んでいます。特に、フィンランド旅行後の二人がタメ口になっているのが、心境の変化と親密さを表していて良かったです。
大人の友情の理想的な形を描いた、心温まる一冊でした。
