この小説は本好きにはぜひ読んでみてほしい1冊です。
貴重な本を鍵付の棚で補完しまくる人や
速読を研究し、本の大部分を処分する研究者から
本を守るために、戦う猫と一人の男の子の物語です。
現代人の本との付き合い方について
一石を投じるような本だと感じました。
読みたい本を沢山ありすぎて、1冊1冊を大切に
堪能しているかと言われたら、私も「No」と
言ってしまう側の人間ですが、
この小説を読み、じっくりどっぷり1冊の本と向き合い、
思考を沢山巡らせる非効率さこそ、本や読書の醍醐味の一つだということを思い出させてくれました。