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西田幾多郎・上田閑照編『西田幾多郎哲学論集 III: 自覚について 他四篇』(岩波文庫)は、西田哲学の核心テーマである「自覚」を中心に論じた論文集。自己認識、主体性、倫理的行為の意味などを多角的に考察しており、抽象的で難解ながら、西田哲学の思想体系や論理構造を直接的に理解できる貴重な資料となっている。哲学的思索の深化を求める読者にとって、理論的洞察と自己理解の両面で刺激的な一冊だった。
3には、「絶対矛盾的自己同一」など、最晩年の六年間に書かれた論文より五篇を集録。表題作は、直観と反省の内的結合としての自覚の立場から、「私と汝」「個は個に対して個」という著者の一貫して追求した問題が究極的に提示される。このように孜々として思索を深めてきた西田は、敗戦間近の一九四五年六月に死去。
西田幾多郎・上田閑照編『西田幾多郎哲学論集 III: 自覚について 他四篇』(岩波文庫)は、西田哲学の核心テーマである「自覚」を中心に論じた論文集。自己認識、主体性、倫理的行為の意味などを多角的に考察しており、抽象的で難解ながら、西田哲学の思想体系や論理構造を直接的に理解できる貴重な資料となっている。哲学的思索の深化を求める読者にとって、理論的洞察と自己理解の両面で刺激的な一冊だった。