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この本は、和紅茶という“静かな革命”を、やさしく、丁寧に案内してくれる一冊です。紅茶といえばイギリスやインドのイメージが強い中で、「日本で育った茶葉から生まれる紅茶」があることに驚きと誇りを感じました。本書では、和紅茶の魅力を「香り」「味」「育った土地」「作り手の哲学」から紐解いていきます。静岡、鹿児島、奈良など、地域ごとに異なる風味があり、まるで“旅する紅茶”のよう。ネット通販や直売所、イベントでの出会い方など、初心者でも迷わず和紅茶にたどり着けるような工夫が満載。パッケージの見方や保存方法まで丁寧に解説されていて、まるで“紅茶の案内人”がそばにいるような安心感があります。ティーポットの選び方、温度、蒸らし時間、そして“香りを楽しむ瞬間”まで、和紅茶をいれる行為がまるで“魔法の儀式”のように描かれています。和菓子とのペアリング、季節ごとのおすすめ、読書や創作のお供としての提案など、紅茶が“時間を彩る存在”として紹介されています。この本は、和紅茶という“静かな贅沢”を、五感と心で味わうためのガイド。