イルカもラッコもペンギンも、水族館にいる生き物たちはぬいぐるみのように可愛いもの!
そんな常識を覆されてしまう、水族館の舞台裏がわかる、笑いあり感動ありのストーリーです。
主人公の嶋由香は、市役所の観光事業課に勤めていましたが、ある日突然市立水族館「アクアパーク」へ出向になります。
水族館に関する知識も興味もなかった由香が、水族館の職員として奮闘する姿がなんとも可愛らしいです。
アクアパークには、ペンギン担当の吉崎姉さん、魚類担当の修太さんなど個性的な職員がたくさんいます。
その中でも由香と同じイルカ担当の梶良平はなかなかの曲者です。イルカの世話に関しては一人前ですが、人間とのコミュニケーションに関してはイマイチです。
さらに、由香が担当しているのはイタズラ好きのバンドウイルカ。由香はイルカたちの格好の遊び相手になってしまいます。
そんな厳しい先輩とイタズライルカのそばで働く由香もなかなかのおっちょこちょい! 一生懸命なのになぜだかうまくいかない。そんなところにもクスっとしてしまいます。
そんな由香と梶の距離が少しずつ近づいていくところにも注目です。
この本を読んだら水族館に行きたくなります。その時には、今までとは違った水族館の姿が見えてくると思います。
可愛い生き物たちと、仕事を頑張る由香の物語をぜひ読んでみてください。