王妃候補の1人であるアンが宮廷で開くパーティー。
その予行演習のために王妃候補やその侍女が集まっている場に、王の使者としてケイが贈り物を携えてやってきます。
その贈り物とは、王妃という立場に興味のないクリスティナに、実家の競争相手が出てきたと暗に思わせる高額な品。
たったそれだけで王妃争いを激化させることに成功したアーサーは見事ですが、
情があるとはいえない方法だと思います……
それでも、王として国を立て直すために非道な手段を使わざるを得ない現状を思うと、アーサーはすこし哀れかもしれません。
どんな王であろうと「地獄までつきあう」とアルナがいってくれて、少しホッとしました。
そしてケイの登場で、普段はふわふわとした不思議ちゃんのようなクリスティナの表情に変化が…
そして遂に明かされる、ケイとクリスティナの関係や過去。
時間軸が過去になり、クリスティナに見舞われた出来事が明かされて、少し心が重くなりました。
両親の期待や、姉妹ゆえに生じてしまうコンプレックス……
妹のアンがひねくれた性格になった理由がわかる気がします。
しかし同時に、誰が正しくて、誰が悪いともいえない、と思いました。
嵐の予感を残すラスト!続きが気になって仕方ありません。