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ページを開いた瞬間、鮮やかな色とユーモラスな表情が目に飛び込み、大人の私でさえ思わず笑顔になった。赤ちゃんが思わず指を伸ばしそうな配色やデザインは、ただ可愛いだけでなく、視覚や感情の発達を意識して工夫されていることが伝わってくる。にこにこと笑うキャラクターたちは、赤ちゃんの心に安心と喜びを与え、読み聞かせる親の表情まで自然と柔らかくしてくれる。言葉は少ないが、色や形、表情の変化だけで十分に「楽しい」「うれしい」を伝えられることに驚かされる。絵本というより、赤ちゃんと親が一緒に笑顔を共有できるツールのように感じられた。読み終わったあと、日常の中で笑顔を交わすことの大切さを改めて思い出させてくれる一冊だった。