中部地方の魅力的な庭園を手軽に訪れるためのガイドとして非常に役立つ一冊だと感じました。山髙佳雄さんが紹介する庭園は、どれも自然美と歴史的な背景が感じられ、まるで時間を遡るような気分にさせてくれます。写真付きで、各庭園の特徴や見どころがわかりやすく説明されており、実際に足を運びたくなる気持ちが膨らみました。電車やバスを使ってのアクセス方法も詳しく書かれているので、交通手段に悩むことなく気軽に訪れることができます。
[商品について]
ー中部に眠る庭園、再発見の旅ー
日本庭園に関する書籍には京都を中心に取り上げたものが多く、一方で中部地方の庭に注目した解説書や写真集は少ない。しかし、中部の「庭」にも確かに独自の文化や歴史があり、訪れてみる価値のある場所は数多く存在する。--加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったとされる手水鉢が据えられている、犬山市の有楽苑にある国宝茶室・如庵を皮切りに、四季折々の景観と日本庭園の融合に加え、白砂と松の色のコントラストが鑑賞者を無の境地へと誘う岡崎公園内にある「城南亭」など、中部地方に点在する30の露地・庭園を豊富な写真とともに紹介する。
※本書は2022年5月に刊行された電子書籍『中部の露地・庭園を楽しむーー徒歩と電車でぶらり探訪ガイドブック』のPOD版です。
[目次]
はじめに
庭と露池の所在地(名古屋市内)
庭と露池の所在地(東海三県)
1、国宝茶室 如庵ー有楽苑内ー露地
2、名古屋城内 御深井丸の茶席と露地庭の手水鉢
3、東山荘露地
4、暮雨巷の茶席と「露地」
5、徳川園庭園 茶室「瑞龍亭」・四阿「四睡庵」
6、白鳥庭園 清羽亭「澄蘆」・「汲江軒」・「立礼席」
7、露地庭園 古川爲三郎記念館庭園
8、日泰寺 八相苑(草結庵・同夢軒)
9、揚輝荘庭園「茶室」三賞亭
10、城山八幡宮「洗心軒」の献茶殿「露地」
11、昭和美術館 茶室「南山寿荘」内「捻駕籠の席」及び有合庵
12、興正寺 普門園と「竹翠亭」・茶室(想耕庵・耕雲亭)及び露地
13、岡崎公園内 茶室「葵松庵」と書院「城南亭」
14、花フェスタ記念公園 茶室「織部庵」
15-1、竹田邸(笹加)書院庭園と露地(有松街並)
15-2 有松街並 文化財的建造物及び隠れた名庭
16、起宿脇本陣跡 旧林家庭園「露地庭園」
17、旧糟谷邸庭園 露地と書院庭園
18、華蔵寺庭園 書院庭園(枯山水式)
19、堀部邸 書院(前庭)と中庭
20、犬山城下町「大島邸」の茶室と露地(個人庭)
21、奥村邸 なり多(フレンチ創作料理店)の「露地庭園」
22、尚古荘 茶室「不言庵」と露地1
23、尚古荘 前庭と書院庭園2
24、旧近衛邸「茶室」と「露地庭園」
25、堀田家住宅 庭園(露地)
26、無我苑 茶室「涛々庵」と露地
27、「料亭老舗」苔庭 八勝館の「自然原風景」の苔庭
28、内田佐七家 露地庭園
29、諸戸氏庭園 藤茶屋(茶室)と菖蒲池
30、六華苑(旧諸戸清六邸)庭園(離れ屋・高須御殿)
中部三県(愛知・岐阜・三重)の主な茶席と露池
あとがき
[担当からのコメント]
本書には、そのパートで紹介している庭園や露地、茶室などへのアクセス方法も記載されているため、ただページを眺めて楽しむだけでなく、ご自身で訪れる際のガイドブックとしてもご活用いただけるようになっています。何か趣味を探している方は、本書を片手に「庭園めぐり」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
[著者略歴]
山高 佳雄(やまたか・よしお)
〈経歴〉
1937年生まれ 稲沢市出身(名古屋市生まれ)
1960年 岐阜大学農学部農業工科卒 卒業後3年間伊勢湾台風の災害復旧に従事
1963年 愛知県立稲沢高等学校造園土木科新設に伴い担当教諭となる
1993年まで30年間、稲沢高等学校造園土木科の教諭として勤務
その間「造園科職業訓練講師」を兼職
愛知県教育委員会学校「緑化事務」を嘱託する
1993年から3年間、一宮高等学校技術専門校稲沢校舎「総合造園科」で後進の指導を行う
1998年 愛知県立西尾実業高等学校教頭を最後に定年退職
退職後は「造園」に関する専門学校の講師として後進の指導
愛知県農林公社植木センター講師
愛知県造園建設業協会講師
その他愛知県職業能力開発協会
「造園科」技能検定検定委員などを行う。
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