可愛い男女の表紙に惹かれて購入しました。
不遇な貴族令嬢が主人公の作品は多いですが、可愛い作画も多いのでいつも目が癒されます。
貧乏な男爵家で溺愛されているのは、美しい姉であるアナスタジア。
両親がアナスタジアを溺愛する一方で、妹のマリーはいつも使用人の如く働かせられて否定的な言葉ばかり投げかけられています。
傲慢な父親の命令でマリーはアナスタジアの代わりに姉に求婚をしていたキュロス・グラナド伯爵の屋敷に向かいますが、伯爵が求婚していたのはなんと死んだ姉のアナスタジアではなくマリー!
まさかの勘違いですが、間違えた理由には納得がいくので必見です。
育った境遇のせいで自己肯定感が極度に低いマリーが、周囲が困惑する程平伏する姿は見ていて痛々しく感じました。
育ってきた環境と根深さに考えさせられてしまいます。
傲慢なマリーの両親は読んでいて滅茶苦茶腹が立ちますが、グラナド伯爵家の人達はとにかく温かいので少しずつ笑顔が増えていく姿に安心感を得られます。
マリーの前では平静を装うキュロスも、マリーの反応に一喜一憂し可愛さを侍女のミオにのろけまくるベタ惚れぶりに好感度も爆上がりすること間違いなしです。
素敵なシンデレラストーリーが気になるそこのあなた!一緒にマリーとキュロスの恋愛を垣間見てみませんか?