分量的に読みやすいけど没入できる日本文学-オススメ3選

あのノーベル賞作家の巨篇もいいけど、ここはワンランクお手軽に日本文学を楽しんでみましょう。まずはある飛行士の切なさとロマンが詰まった実話ベースの小説、軽快な筆致で一気読み確定です。次に幕末の志士たちの生き様を描いた物語、思わず時代背景に引き込まれます。最後は女性作家が描く女性の心情をつづった短編集、恋愛に悩むあなたにもぴったり。これらは分量も程よく、何より読後感が抜群。最高の時間をあなたに。
『音楽』

精神科医である私の診療所のドアを、ある日、美しい女が叩いた。この患者は、兄との近親相姦で得たオルガズムの衝撃から抜け出せず、恋人とも愛し合うことができない不感症に思い悩んでいるというが、何か怪しいー。言葉に嘘の気配を感じながらも、彼女の美貌と気まぐれに翻弄され、治療は困難を極める。女性心理と性の深淵をドラマチックに描く異色作。本作刊行前後、三島はノーベル文学賞の有力候補だったことが後に判った。
作者 | 三島 由紀夫 |
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価格 | 605円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2021年10月19日 |
『海と毒薬』

作者 | 遠藤,周作,1923-1996 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1986年12月 |
『本を読む女』

作者 | 林,真理子,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2015年06月 |
今回ご紹介した3作品、いかがだったでしょうか。分量的に読みやすく、中身も深い。それが今回お伝えしたかった日本文学の魅力です。
さまざまな生活環境や心情の描写を通じて、作者が伝えようとする想いや人間の心の奥深さが見えてくる。文字だけで人々が生活し、心を乱し、喜びを感じる世界が紡がれる。その素晴らしさは、他のメディアでは決して体験できないものです。
途中で読むのを止められなくなるような引き込まれる展開、心にじんわり染みるような人間ドラマ、様々な感情を揺さぶられるエンディング。それらが複雑に絡み合って物語は進んでいく。そう、それが日本文学の世界。そして、それこそが小説の醍醐味です。
少しでも興味を持っていただけたのであればまずは手に取ってみて、その世界観へ足を踏み入れてみてください。文字の世界は深くて、大きな世界。一度読み始めれば、気がつくとその世界に身を置くことになるでしょう。その体験こそが、一番の読書の醍醐味と言えます。
最後に、全ての命が大切だという事を、改めて感じさせてくれる作品たち。これまで以上に心を開いて他者を理解し、人間愛を深めるきっかけになればと思います。
小説を読むことは、旅をするようなものです。知らない世界へ飛び込む興奮と、知らない自分自身と向き合うことで新たな発見がある。どんな小説でもその旅に出る勇気を持つことが大切です。
では、皆さんの文学の旅が素晴らしいものとなり、自分自身の中に新たな世界が開かれることを願っています。これからも、様々な作品をたっぷりご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
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