天童荒太オススメ3選
一つめは、人間の心を巧みに描き出した本格派ミステリーです。読者を騙すかのようなストーリー展開に驚愕すること間違いなし。夜更かし必至のページターナーですよ。二つめは日常の中に潜む不条理を描いた風刺作品。痛快なユーモラスさと共に、社会の矛盾点を鋭く突く作風に引き込まれます。最後は、胸にじんわりと染み入る感動作品。人間の弱さや優しさ、向き合うべき課題を繊細に描き、心の奥底に深く響き渡ります。どれも天童荒太さんの多彩な魅力が詰まっているので、ぜひお試しください。
『ジェンダー・クライム』
ジェンダー・クライムの連鎖を断ち切れ!
罪と罰と赦しを問う、著者ならではのノンストップサスペンス
八王子南署刑事課の鞍岡直矢の元に、殺人事件の一報がもたらされる。殺されたのは54歳の男性、佐東正隆。裸に後ろ手で縛られた遺体には、肛門に擦過傷と、「目には目を」というメッセージが残されていた。 浮かび上がったのは、佐東の息子・進人が3年前に起こした集団レイプ事件。
昔気質の強行犯係の猛者・鞍岡は、バディとなったどこか掴みどころのない警視庁捜査一課・志波倫史と共に事件を追うが、最重要人物だったレイプ事件被害者の兄・竜介が姿を消し、曰く付きの元警官・伊崎が接触してきて……⁉
佐東殺しの犯人は誰なのか? そして、隠された志波の過去とは?
「ジェンダー・クライム」とはーーDV、痴漢、盗撮、虐待、同意なき性行為、児童買春、ストーカー行為や暴力、女性を狙った無差別な攻撃、性に関する偏向した考えや性文化に起因する犯罪、著者はジェンダー・クライムと名付けた。
| 作者 | 天童 荒太 |
|---|---|
| 価格 | 935円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2026年02月04日 |
『陽炎の旅人』
| 作者 | 天童,荒太,1960- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 毎日新聞出版 |
| 発売日 | 2025年11月 |
『昭和探偵物語 平和村殺人事件』
『永遠の仔』『悼む人』……感動を送り続ける著書の進化、一大エンターテインメント誕生!
「高校時代に国内外の探偵小説を手に取り、以来ずっと探偵小説には憧れに近い親しみを感じてきました。今回、ほぼ半世紀にわたる憧れを形にする時間は、本当に楽しいものでした。書くことがこれほど楽しいと感じたのは、初めてだったと思います」--天童荒太
ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた一九六六年。昭和四一年。
日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。
私にとっては、忘れがたい……というより、いまなお当時の光景といい、匂いといい、感触といい、生々しい記憶で胸が焼かれるような想いがする事件である。
加えて、あの悲しみに満ちた出来事には、表向き解決した内容ーーすなわち、裁判になったり、新聞記事になったりした事実とは、また別の驚くべき真相がある。
たとえば被害者の数は、公表された数よりも、はるかに多かった。--「プロローグ」より
| 作者 | 天童 荒太 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 角川春樹事務所 |
| 発売日 | 2025年06月13日 |
皆さん、お読みいただきありがとうございました。今回は、日本文学界の気鋭の作家、天童荒太さんのオススメの3作品をご紹介させていただきました。
天童作品の魅力は、その巧みな文章によるリアルな描写に加えて、どこかに残る哀愁と、深遠でもありつつ人間の根源的な部分を見つめる視点が見事に絡み合っていることです。それぞれの物語の中で、登場人物たちは様々な人生の試練を乗り越え、時には敗北し、そして再び立ち上がります。そんな彼らのストーリーには、逆境に耐え抜く強さと、人間の弱さが交錯しています。
天童作品は、読了後も長く心に残り、読んだ後に味わう余韻が素晴らしい。どの作品も重厚で深みがあります。それぞれの作品を通じて、人間の強さや弱さに触れることができるでしょう。
また、天童作品は登場人物たちの人間性や、緻密な世界観、そして現実との境界線が曖昧になるような展開が描かれており、決して安易に物語が進むわけではありません。そのため、読み終えたら一度深呼吸をして、自身の人生や日々を振り返り、また読み返すと、新たな発見があるかもしれません。
一か所で懸命に生きる人々の喜び、悲しみ、挫折、そして希望が描かれ、心に残る情景やキャラクターたちの生々しさが印象的です。まさに、私たちの生活そのものを映し出しているかのように感じます。
もしまだ未読の方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。また、既読の方でも、何度読んでも新たな発見があるはずです。飛び立つ鳥のように彼の作品の世界へ飛び込んでみてください。きっとあなたの心に静かな波紋を投げかけることでしょう。光と影、強さと弱さ、人生の真実が詰まった天童作品を、どうぞゆっくりと味わってください。
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