丸山眞男――戦後日本における最大の思想家とされながら、果たして彼の思想は正しく理解されてきたのだろうか。近代主義者とされる丸山は、実は現実の近代への徹底的批判者であり、精神構造としての天皇制がこの社会に深く根を張っていることに対して最後まで変革を訴え続けた。本書は、従来の国民国家批判やポストモダニズムの立場などからの丸山批判を乗り越え、思想史の原点に立ち返り、その思想を論理的・内在的に読み解いていく。個人と個人の横のつながりによる「開かれた社会」のもとでの普遍的人権を希求していった丸山の思想が現代社会に訴えかけるものとは何か。

没後25年の丸山眞男の思想的営為を、今日的に分かりやすく読み解く。

コロナ禍で露わになった無責任な政治の根源を探るための必読書。

第1部 　丸山眞男入門　「開かれた社会」への政治思想

　　第1章　丸山眞男を少しだけ　「超国家主義の論理と心理」とその後

　　第2章　丸山眞男をもう少し　「開国」論から「古層＝執拗低音」論へ

　　第3章　丸山眞男をあと少し　「古層」を突き抜け「もうひとつの主体」へ

第2部　丸山眞男の作品で現代を読み解く

　　第1章　無責任、無計画、不合理 -『軍国支配者の精神形態』

　　第2章　なぜ政治は変わらないのか？ -『政治的無関心』

　　第3章　陰謀論はなぜ流行るのか？ -『政治的判断』

　　第4章　戦後日本の思考停止の起源 -『忠誠と反逆』

　　第5章　政治との関わりで最も重要なこととは何か？ -『現代における人間と政治』

　　第6章　これからの時代を見定めるための3つのキーワードー『現代文明と政治の動向』

近代の理念と現代社会との葛藤をみすえつつ、理性とリベラル・デモクラシーへの信念を貫き通した丸山眞男。戦前から戦後への時代の変転の中で、彼はどう生き、何を問題としたのか。丸山につきまとうできあいの像を取り払い、のこされた言葉とじかに対話しながら、その思索と人間にせまる評伝風思想案内。

日本近海で見られるウミウシ340 種の識別図鑑。識別に役立つ生態写真と、ウミウシ研究の第一人者による簡潔・

平易な解説で、多様で多彩、そして美しいウミウシがわかる。ウミウシを探すコツや見つかる環境、生活史など

も写真とイラストを使って紹介。ウミウシの名前を知りたいビギナー必携の一冊。

・日本近海で見られるウミウシ340種の識別図鑑。

・識別に役立つ外部形態（全体と、触角・鰓の形態と色彩）がわかる生態写真を中心に、変異幅のある種に関しては複数カットを使用して紹介。

・最新の分類体系に準拠。ウミウシ研究の第一人者・中野理枝博士によるわかりやすい解説。

・磯遊びやスノーケル、ダインビングでの、ウミウシを探すコツ、見つかる環境を紹介。

はじめに

ウミウシの基礎知識

　1. ウミウシとは

　2. ウミウシの一生

　3. ウミウシの食性

本書の使い方

用語の解説

部位の名称

生息環境と捜し方

検索表

撮影地

オオシイノミガイ準綱 ●●●●●●●上科

楯側準綱 ウズムシウミウシ目

楯側準綱 頭楯目

楯側準綱 アメフラシ目

楯側準綱 嚢舌目

楯側準綱 翼足目

楯側準綱 ヒトエガイ目

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 側鰓目

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 真鰓亜目 ドーリス下目

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 所属上科未確定の枝鰓亜目

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 コヤナギウミウシ上科

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 タテジマウミウシ上科

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 スギノハウミウシ上科

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 ホクヨウウミウシ上科

マメウラシマガイ準綱 裸側上目 裸鰓目 枝鰓亜目 ミノウミウシ小目

種名索引

参考文献

協力者