斬新なミステリー小説と鉄道ミステリー!生き様を描くハードボイルドをご紹介

読者の皆さん、こんにちは!今回は、ミステリー系エッセイについて紹介します。転寝にされたなどユニークな切り口で、電車を舞台にした作品を厳選しました。さらに、鉄道ミステリーの中でも名作として知られる作品もピックアップしました。また、生き様に惹かれるハードボイルド小説も合わせてお届けします。さあ、謎解きの旅にご一緒しましょう!
『ミステリ国の人々』

ミステリ小説という「国」には作家が造形した様々な「人々」が住んでいる。誰もが知る名探偵、事件の鍵を握る意外な人物、憎めない脇役、不可解だけれど目が離せない人……そんな人たちを通して、ミステリを読むおもしろさが何倍にも膨らむ「ツボ」を刺激してくれる、ミステリファン垂涎、読まず嫌いの小説ファンには目からウロコのエッセイ集。
ホームズ、ルパン、エラリー、金田一耕助という直球もあれば、明智小五郎の妻・文代といった変化球も織り交ぜつつ、本格ミステリの古典とされる『グリーン家殺人事件』やジョン・ディクスン・カーの密室モノ、ハードボイルドではロス・マクドナルド、ミステリの日本三大奇書とされる『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』まで目配りをきかせた人選は、格好のミステリ国へのパスポートになっている。
本書の最大の魅力は、古今東西の名編に、「有栖川有栖」がどのような読書体験を得られたかという個人的な経験が色濃く反映されていること。当然そこには作家だからこそ影響を受けた人物造形やトリックといった"栄養分"も含まれており、著者のファンはもとよりミステリファンにはたまらないエピソードばかりである。エッセイ集とはいえ1話読み切りスタイルでは必ずしもなく、取り上げたそれぞれの作品と登場人物が相互に響き合う連関性を保ち、読み進めていくうちにいつの間にか読者は、作品や登場人物を離れた「ミステリ国」そのものの奥深さに引き込まれていくだろう。作家ならではの読みが冴える待望のミステリガイド!
ヴァン・ダイン
シャーロック・ホームズ
松下研三
明智文代
ほか全52人
作者 | 有栖川 有栖 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 日本経済新聞出版社 |
発売日 | 2017年05月15日 |
『テロリストのパラソル』

新宿に店を構えるバーテンの島村。ある日、島村の目の前で犠牲者19人の爆弾テロが起こる。現場から逃げ出した島村だったが、その時置き忘れてきたウイスキー瓶には、彼の指紋がくっきりと残されていた……。
作者 | 藤原 伊織 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2007年05月24日 |
『孤狼の血(1)』

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
ーー黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
ーー茶木則雄氏(書評家)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていくーー。
作者 | 柚月裕子 |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年08月25日 |
『砂のクロニクル(上)』

イランを舞台に描く壮大な一大叙事詩
舞台は、イラン、イラク、旧ソビエト、そしてヨーロッパ・・・。壮大なスケールで描く超大作。ペルシアの地を目指した、2人の日本人が、苛烈な運命に翻弄されながらも強く生きる。
イスラム革命が成功したイラン。王の時代は終わりを告げ、念願のイスラム教を軸とする国家へと移りゆく。イスラムの教えを強く信じ、革命を成し遂げた革命防衛隊だったが、権力を手にしたとたん、内部からじわじわと腐敗がすすみゆく。革命の成功が、理想の国家を作り上げると信じていた革命防衛隊員サミル・セイフは、その現実を目の当たりにし、もう一度イスラム革命の理念を取り戻すべく戦う。
一方、イラク、イラン、トルコなど、カスピ海沿岸に国を持たずさまようクルド人。自らの国家を樹立するため、武装蜂起を計画。その意思を受けクルド人の武器を調達する日本人武器密輸商人ハジ。そして、イラン革命をつぶさに見てきた隻脚の日本人ハジ。2人の日本人の生き様を通じて、中東の置かれた現実や人々の思いを見事に描ききる。
20年以上もの長きに渡り、読み継がれてきた船戸与一最高傑作。小学館文庫にて刊行するにあたり、イランの地図と登場人物紹介を付記。
作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2014年05月08日 |
電車に乗っている時、窓の外を眺めながら、どこかへ向かう人々の姿を見て、つい妄想にふけってしまうことありませんか?でもその妄想が、突然現実になる瞬間もあるかもしれません。本書では、電車の中で起こる謎解きの物語を紹介しています。乗客一人ひとりが鍵を握っており、それを読者は一緒に解き明かしていくのです。人間模様とは裏腹に、電車内で巻き起こる事件や謎は、読者を退屈させることなく魅了してくれるでしょう。
さて、もう一つのおすすめは、鉄道の旅に身を投じるミステリー小説です。西洋で培われた鉄道文化から生まれた作品たちは、まるで別世界に連れていかれるかのような感覚を与えてくれます。おしゃれな車両や美しい風景に囲まれながら、一つの殺人事件が起こる……。鉄道の上で繰り広げられる駆け引きや、乗客たちの心の葛藤は、一気に物語に引き込まれることでしょう。
最後に、生き様に魅了されるハードボイルド小説の世界へご案内します。闇に生き抜く主人公たちの姿に、どこか刺激を感じませんか?彼らの生活は哀しくもあり、かっこよくもあります。事件や犯罪の渦中で生きる彼らの心の動きや、時には悲劇的な運命に翻弄される姿は、読者を虜にすることでしょう。
いかがでしょうか。本書で紹介した作品たちが、読者の心をグッと掴むこと間違いなしです。どの作品も独自の切り口でお楽しみいただけることでしょう。ぜひ手に取り、あなたもその世界に浸ってみてください。電車の中や鉄道の旅、闇の世界で繰り広げられる物語に、心躍らせてください。
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