切り口が斬新なミステリー系エッセイ5作品
ミステリー小説は、想像力をかきたてられ、興味をそそられる魅力的なジャンルです。しかし、近年は、厳密なストーリーを追うだけでなく、異なる視点から物語を見るミステリー系エッセイも人気となっています。そこで、今回は切り口が斬新なミステリー系エッセイを5作品ご紹介します。
1つ目は、犯人目線で描かれた物語。読者は、犯人が思考する心理や意図を知り、事件の真実に迫ります。2つ目は、探偵役が事件を解決する過程で犯人と交わる会話が中心。読者は犯人の印象を知り、真相に近づきます。3つ目は、現代科学を駆使して事件を解決する物語。読者は科学技術の進化と犯罪との関係を知ります。4つ目は、社会の闇を描く物語。ターゲットの狙いや、裏で繋がっている関係性を探ります。5つ目は、地方都市に蔓延する事件を描く物語。読者は地方都市特有の風俗や特徴を知りましょう。
以上、切り口が斬新な5つのミステリー系エッセイをご紹介しました。どれも興味深い物語が展開されていますので、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
『作家の犯行現場』
| 作者 | 有栖川,有栖,1959- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2005年02月 |
『ミステリ国の人々』
ミステリ小説という「国」には作家が造形した様々な「人々」が住んでいる。誰もが知る名探偵、事件の鍵を握る意外な人物、憎めない脇役、不可解だけれど目が離せない人……そんな人たちを通して、ミステリを読むおもしろさが何倍にも膨らむ「ツボ」を刺激してくれる、ミステリファン垂涎、読まず嫌いの小説ファンには目からウロコのエッセイ集。
ホームズ、ルパン、エラリー、金田一耕助という直球もあれば、明智小五郎の妻・文代といった変化球も織り交ぜつつ、本格ミステリの古典とされる『グリーン家殺人事件』やジョン・ディクスン・カーの密室モノ、ハードボイルドではロス・マクドナルド、ミステリの日本三大奇書とされる『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』まで目配りをきかせた人選は、格好のミステリ国へのパスポートになっている。
本書の最大の魅力は、古今東西の名編に、「有栖川有栖」がどのような読書体験を得られたかという個人的な経験が色濃く反映されていること。当然そこには作家だからこそ影響を受けた人物造形やトリックといった"栄養分"も含まれており、著者のファンはもとよりミステリファンにはたまらないエピソードばかりである。エッセイ集とはいえ1話読み切りスタイルでは必ずしもなく、取り上げたそれぞれの作品と登場人物が相互に響き合う連関性を保ち、読み進めていくうちにいつの間にか読者は、作品や登場人物を離れた「ミステリ国」そのものの奥深さに引き込まれていくだろう。作家ならではの読みが冴える待望のミステリガイド！
ヴァン・ダイン
シャーロック・ホームズ
松下研三
明智文代
ほか全52人
| 作者 | 有栖川 有栖 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 日本経済新聞出版社 |
| 発売日 | 2017年05月15日 |
『有栖川有栖の密室大図鑑』
| 作者 | 有栖川,有栖,1959- 磯田,和一,1942-2014 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2003年02月 |
『京都ミステリーの現場にご一緒しましょ = Let's Visit Kyoto's Mystery Sites Together』
| 作者 | 山村,紅葉,1960- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2015年11月 |
『ミステリー食事学』
| 作者 | 日影 丈吉 |
|---|---|
| 価格 | 555円 + 税 |
| 発売元 | 社会思想社 |
| 発売日 | 2000年月 |
以上、斬新な切り口で描かれたミステリー系エッセイ5作品をご紹介しました。読み手を引き込むストーリー展開に加え、それぞれに個性的なテーマが盛り込まれている作品ばかりです。いずれも作者の緻密な取材と独自の観察眼が光る一冊となっています。
また、人間心理に迫る描写や、事件の背景にある社会問題についての考察など、多彩な要素が散りばめられています。読み終わった後には、考えさせられることも多いはずです。
「切り口が斬新な」というフレーズ通り、今までにないアプローチでミステリーを楽しめることはもちろんのこと、社会や人間心理についても深く考えることができるという点が、これらの作品の最大の魅力といえるでしょう。
是非、このセレクションから、あなたが心惹かれる一冊を手に取ってみてください。読後の感動はきっと忘れられないものになるはずです。
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