北アイルランド紛争について学べる本4選
北アイルランド紛争について学びたい方に、4つのおすすめ本をご紹介します。1つ目は、現地の人々の生の声を集めた非フィクション。2つ目は、歴史に裏打ちされた真実を辿るノンフィクション。3つ目は、小説の形でそこで生きる人々の悲しみや希望を描いた一冊。最後に、漫画によるビジュアルで分かり易く解説された一冊を取り上げてみました。いずれも紛争の深い理解につながります。まずはどれか一冊手に取ってみてください。
『北アイルランドのプロテスタント 歴史・紛争・アイデンティティ』
北アイルランド紛争を知る上で、外部からは理解しがたいユニオニストのメンタリティーに光をあて、単純に図式化されがちな紛争の背景に最新の動向をまじえて迫る論考。
作者 | 松井 清 |
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価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 彩流社 |
発売日 | 2008年12月24日 |
『紛争の記憶と生きる 北アイルランドの壁画とコミュニティの変容』
作者 | 福井 令恵 |
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価格 | 4400円 + 税 |
発売元 | 青弓社 |
発売日 | 2015年03月31日 |
『紛争という日常 北アイルランドにおける記憶と語りの民族誌』
民族紛争と政治暴力。その歴史において暴力と結びついた土地、北アイルランド。長期紛争のなかでの日常経験や人間関係に着目し、綿密な聞き取りから人びとの紛争の記憶と物語に迫る。
作者 | 酒井朋子 |
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価格 | 6600円 + 税 |
発売元 | 人文書院 |
発売日 | 2015年03月12日 |
『鋼鉄のシャッター 北アイルランド紛争とエンカウンター・グループ』
ロジャーズの先駆的エンカウンター・グループの記録。北アイルランド紛争は、英国が12世紀にアイルランド島を支配して以来続いていた。貧しいカトリックと裕福なプロテスタント。何世紀にも渡った憎しみ合い。紛争は泥沼化していた。1972年、ロジャーズらは、北アイルランドの首都ベルファーストから来たプロテスタント4名、カトリック4名、英国陸軍退役大佐1名と、3日間24時間のエンカウンター・グループをもった。本書はその記録であり、社会的・国際的紛争解決への示唆を与えてくれるであろう。
作者 | C.パトリック・ライス/畠瀬稔 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | コスモス・ライブラリー |
発売日 | 2003年12月 |
北アイルランド紛争の詳細についてご紹介する作品4冊、いかがでしたでしょうか。誰しもが、歴史や社会について学ぶとき、難解で難しく感じてしまうことが多いかもしれません。しかし、物語性のある小説や漫画という形で、歴史の一部を紐解くというのも一つの学びの手段ではないでしょうか。
現実の主役となった人々の思想や背景、良と悪、愛と憎しみ、悲劇と喜び、人間のありのままの本質が描かれた作品通し、まるで彼ら自身の目を通したかのような体験と共に、私たち自身もそこから多くのことを学び取ることができます。
紛争という深遠なテーマについて考える時、必ずしも社会学や歴史学の専門書籍が全てであるわけではありません。肌で感じ、心で理解し、自分なりの答えを見つける。それもまた、自己理解を深め、社会に対する理解を深める一助となるでしょう。
今回ご紹介した4冊は、北アイルランド紛争について具体的な知識を得るための良い入門書となるでしょう。この問題が生まれる背景や、その影響、そしてそれがどのように終息へと向かったのか、詳しくは各作品をお読みいただくことをおすすめします。
そして、紛争がどのように始まり、どのように終わったのかを超えて、何が人間に生じるのか、何が社会に影響を及ぼすのか、ということについて考えるきっかけとなれば幸いです。情報を学ぶだけではなく、それを通じて自身の中に何かを感じ、何かを思う。そんなきっかけを提供できればと思います。
最後に、どんな本でも、読者自身の心に響くようなものであってほしいと願います。それが過去の事実であろうとフィクションであろうと、自分に何を感じさせ、何を考えさせてくれるか、その価値は非常に大きいです。それぞれの作品を通して、きっと素晴らしい発見があることでしょう。
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