不登校の人物が出てくる小説6選
不登校のキャラクターたちが見せる、強さ、弱さ、葛藤、成長。それらが描かれた物語6選をご紹介します。大人たちの世界に疑問を持ち、学校から足を遠ざける少年の真剣な闘いや、退屈な日々から抜け出し、非日常的な冒険を繰り広げる勇気を持つ少女の物語。また、自己肯定感を持てずに日々を過ごす青年の拙い人間関係の模索や、自分自身と向き合いながら周りとのつながりを探す少女の物語など。心の闘いや人間関係の葛藤、それらを乗り越えていく姿を描いた作品です。どれもリアルで共感を呼ぶ作品ばかり。あなたが何を感じ、考えるのか。ぜひ手に取ってみてください。
『雨降る森の犬』
作者 | 馳,星周,1965- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2020年09月 |
『かがみの孤城. 上』
作者 | 辻村,深月,1980- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2021年03月 |
『かがみの孤城 下』
学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた“こころ”は、部屋の鏡をくぐり抜けた先にある城に通うようになる。そこで出会ったのは、境遇の似た仲間たち。7人それぞれの事情が少しずつ明らかになるなか、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのかー。ラストには驚きと大きな感動が待つ。本屋大賞受賞作。
作者 | 辻村 深月 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2021年03月05日 |
『晴天の迷いクジラ(新潮文庫)』
作者 | 窪美澄 |
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価格 | 722円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2019年01月25日 |
『学校に行かない僕の学校』
中2の夏。ある出来事から学校に行けなくなった。僕が選んだのは、寮付きの森のフリースクール。
作者 | 尾崎 英子 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2024年05月09日 |
『万葉と沙羅』
中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていってー。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞しい青春小説。
作者 | 中江 有里 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年05月08日 |
いかがでしたか?学校に行かない主人公が物語を引っ張っていく、この6作品。それぞれが持つバックグラウンドや心情、挑戦や成長は、一見しただけでは想像もつかないような多様さがありますよね。学校という場を遠くから見つめ直してみることで、再びその価値や意味を見つけ直したり、ひょっとしたら新たな視点を見つけることができるかもしれません。
大切なのは、不登校が「問題」であると捉えるのではなく、一人ひとりが自分自身と向き合うための「機会」であると見ること。その機会を通して物語は進行し、登場人物たちは成長していく。そういう視点から見れば、不登校というテーマは非常に深く、多面的な物語を描くための素晴らしい題材となるのです。
そして、それぞれの作品を通して不登校に対する理解が深まれば、現実世界で不登校の子どもたちへの理解や対応につながることでしょう。出てくるのは虚構の登場人物かもしれませんが、それぞれの背景や思いは決して虚構ではありません。その事実を忘れずに、心を開いて読んでみてください。
今回紹介した6作品は、ただ単に不登校の子どもが出てくるだけの話ではありません。心の闇を抱えながらも前に進もうとする姿、周囲の人々とコミュニケートしようとする姿、そこには確かな「生きる力」が感じられます。それを感じていただけたら、紹介した意義があったと私は思います。どの作品もそれぞれの魅力がたくさんつまっていますので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
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