アイヌ文化に触れる!北海道を舞台にした歴史小説おすすめ10選「六つの村を越えて髭をなびかせる者」「熱源」など話題作をご紹介
北海道の厳しくも美しい自然や、そこで育まれたアイヌの豊かな文化を描いた作品は多いですよね。この中から特におすすめしたい10作品をピックアップしました。一つの作品は、六つの村を旅する者の生活を詳しく描き出し、その頑張りをリアルに描いています。話題になった「熱源」も取り上げてますよ。こちらは、科学と伝説が交差する話で、一読の価値あり。それぞれ独自の視点から描かれたアイヌ文化が深くにひそむ北海道の歴史小説、皆さんも一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
『六つの村を越えて髭をなびかせる者』
作者 | 西條,奈加 |
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価格 | 不明 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2022年01月 |
『熱源』
作者 | 川越,宗一,1978- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019年08月 |
『蝦夷太平記 十三の海鳴り』
ときは鎌倉末期。
蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男として生を受けた新九郎は、出羽の叛乱を鎮圧せよと命じられた。出陣を前に、叛乱について調査をした新九郎は、ことの首謀者が叔父の安藤五郎季久であることを突き止める。
天皇方と手を組み討幕を目論む父・季長。あくまで幕府方を標榜する叔父・季久。二人の間で揺れる新九郎だったが、やがて大きな時代の流れは押し寄せ、北朝と南朝に分かれて争いを続ける都と連動する形で、東北にも大規模な戦の影が迫る。
アイヌとの行き来、交易などにも着目し、当時の東北のひとびとがどのように考え、動いていたのかを新たな目線で読み解く。
鎌倉時代から南北朝時代にかけて、日本列島全体でどのような騒乱が起きていたのか、これまでの歴史解釈に大きな一石を投じる本格歴史小説。
【著者略歴】
安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)
一九五五年福岡県黒木町(現八女市)生まれ。久留米高専卒。東京都大田区役所で図書館司書を務めながら小説家を志し、九〇年『血の日本史』でデビュー。二〇〇五年『天馬、翔ける』で第十一回中山義秀文学賞、一三年『等伯』で第一四八回直木賞を、一六年第五回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。
作者 | 安部 龍太郎 |
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価格 | 1265円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2022年10月20日 |
『がいなもん 松浦武四郎一代』
「北海道の名付け親」の生涯を描く傑作小説
明治十六年、絵師の河鍋暁斎を訪ねた松浦武四郎は、その娘・豊の問いに応じて自らを語り始める…。
武四郎は文化十五年、伊勢国に生まれた。竹川竹齋から〈神足歩行術〉を学び、地図や道中記を見て各地を旅したいという夢を抱く。十六歳で家出して江戸に行ったことを手始めに、全国を旅するようになった。その後、蝦夷地で頻繁にロシア船が出没していることを知り、都合六回に亘る蝦夷地の探検を行った。アイヌの人々と親しく交わり、大自然に寄り添った生き方に敬意を感じていた。なかでも、ソンという子どものアイヌを可愛がり、別れた後もその消息を確かめ合うことになる。江戸に戻った武四郎は様々な記録や報告書を作成し、和人によるアイヌへの搾取の実態と救済を訴え、九千八百ものアイヌの地名を記した地図を作成した。蝦夷地通としても、吉田松陰や坂本龍馬にも助言をした。そして、北海道の名前の制定に関わる。
幼い頃から好きだった古物蒐集家としても知られるようになった。晩年には、率先してユニークな墓や棺を用意するという終活の達人でもあった。
並外れた行動力と収集癖、膨大な執筆物で多くの人を魅了した人物を描いた伝記小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、「第3回北海道ゆかりの本大賞」「第25回中山義秀文学賞」「第13回舟橋聖一文学賞」を受賞しました。今回、WBCの栗山英樹監督が推薦コメントを寄せてくださっています。解説は、札幌大学の本田優子教授です。
作者 | 河治 和香 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年07月06日 |
『地のはてから(上)』
物心ついたとき、少女はここで暮らしていた。アイヌ語で、「地のはて」を意味するというこの土地で。おがちゃの背中と、あんにゃの手に、必死にしがみつくようにして。北海道知床で生きた女性の生涯を、丹念に描き、深い感動を呼び起こす。構想十年ー書き下ろし長編小説。
作者 | 乃南アサ |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2010年11月 |
『』
作者 | |
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価格 | 不明 |
発売元 | |
発売日 |
『奇譚蒐集録. [2]』
作者 | 清水,朔 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2020年07月 |
『チポロ = Chiporo』
作者 | 菅野,雪虫 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2015年11月 |
『旋風伝 : レラ=シウ 1』
作者 | 朝松,健,1956- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ソフトバンククリエイティブ |
発売日 | 2006年01月 |
『神の鳥』
作者 | 岡山,嘉彦 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 幻冬舎ルネッサンス |
発売日 | 2013年01月 |
これらの作品を通じて、今まで見知らぬ、新たな北海道の魅力を発見できることでしょう。各作家の描く独特な視点からアイヌ文化を織り交ぜながら、北海道の自然や風土に秘められた物語が描かれています。そのユニークな視点から生み出されるストーリーは、読む者の想像力を刺激し、思わず心が躍る感動を得られること間違いなしです。
そしてまた、これらの作品を読むことで、歴史とは限られた視点から描かれるものではなく、多角的な視点からみることの重要性を感じることもできるでしょう。少数民族であるアイヌの生活や文化、信仰がぶつかる対立や矛盾、そしてそれを乗り越えて得られる理解と共感の歴史をつむぐことによって、私たち自身が歴史を創り出す一部であるという自覚を深める経験を提供してくれます。
これらの作品が持つ力強さは、文字通り歴史を感じるだけでなく、人々がどのような過去を経て今に至ったのか、それら全てを通じて人間とは何か、そして私たちがどのように存在するべきなのかを問いかけてくれます。気鋭の作家たちが紡ぐ物語は、単なる小説以上のものを、読者に提供してくれるのです。
私たちの日常に彩りを与えてくれることだけでなく、深く考えるきっかけを与えてくれるこれらの作品は、どれもが読者の心を豊かにしてくれます。そういった意味でも、これらの作品は充分におすすめと言えるでしょう。今回紹介した作品を手に取って、是非、その世界に飛び込んでみてください。そして、あなた自身の歴史観を深め、未知の文化と触れ合う旅を楽しんでみてください。きっと、新たな視点から北海道の風景を見つめることができるようになるはずです。
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