アイヌ文化に触れる!北海道を舞台にした歴史小説おすすめ10選「六つの村を越えて髭をなびかせる者」「熱源」など話題作をご紹介
北海道の厳しくも美しい自然や、そこで育まれたアイヌの豊かな文化を描いた作品は多いですよね。この中から特におすすめしたい10作品をピックアップしました。一つの作品は、六つの村を旅する者の生活を詳しく描き出し、その頑張りをリアルに描いています。話題になった「熱源」も取り上げてますよ。こちらは、科学と伝説が交差する話で、一読の価値あり。それぞれ独自の視点から描かれたアイヌ文化が深くにひそむ北海道の歴史小説、皆さんも一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
『六つの村を越えて髭をなびかせる者』
作者 | 西條,奈加 |
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価格 | 不明 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2022年01月 |
『熱源』
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
作者 | 川越 宗一 |
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価格 | 2035円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019年08月28日 |
『蝦夷太平記 十三の海鳴り』
ときは鎌倉末期。蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男新九郎は父から出羽の叛乱鎮圧を命じられる。ことの首謀者で幕府方を標榜する叔父の安藤五郎季久に対し、天皇方と手を組み討幕を目論む季長。一族や領地の垣根を越えて、北朝と南朝に分かれて争う時代の波は東北にも広がり、大規模な戦の影が迫るー。アイヌと関係を築きながら新九郎は人びとを守れるのか。安部版「太平記」第3弾。
作者 | 安部 龍太郎 |
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価格 | 1265円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2022年10月20日 |
『がいなもん 松浦武四郎一代』
明治十六年。齢六十を過ぎて矍鑠としながらも終活に邁進中の松浦武四郎先生は、絵師河鍋暁斎宅に絵の催促にやって来ては、いつもイヤミを連発しながら曉斎の娘の豊に昔語りを始めるのだった。いわく…旅の始まりは十六歳の時の家出で書き置きは『唐天竺に行くかも』(呵々)。わしは神足歩行術で一日二十里は軽く歩ける。蝦夷地を六回も踏破し九八〇〇ものアイヌ語の地名を記録したぞ(鼻息)。しかし、明治になって松浦先生の名付けた蝦夷地の名は、もともとは“北加伊道”だった。“加伊”とは何なのか…そこにはアイヌの人々への思いが込められていたのだが。
作者 | 河治 和香 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年07月06日 |
『地のはてから 上』
作者 | 乃南,アサ,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2010年11月 |
『蝦夷地別件(上巻)』
時は18世紀末、老中・松平定信のころ。蝦夷地では、和人の横暴に対する先住民の憤怒の炎が燃えあがろうとしていた。この地の直轄を狙い謀略をめぐらす幕府と、松前藩の争い。ロシアを通じ、蝦夷に鉄砲の調達を約束するポーランド貴族ー。歴史の転換点で様々な思惑が渦巻いた蝦夷地最大の蜂起「国後・目梨の乱」を未曾有のスケールで描く、超弩級大作。日本冒険小説協会大賞受賞。
作者 | 船戸与一 |
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価格 | 775円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1998年07月 |
『奇譚蒐集録 北の大地のイコンヌプ』
大正三年、帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐は北海道・室蘭港に降り立った。流れ歩く村ー鬼の襲撃を恐れ、アイヌに擬態し隠れ住むその村には、男女が入れ替わる奇妙な婚礼が伝承されていた。今は亡きその村の、最後の『神に聴く者』である女のもとに彼らが辿り着いたとき、過去と現在の謎が繋がり、悲しき真実が浮かび上がる。ふたりの少女の贖罪に涙する、民俗学ミステリ。
作者 | 清水 朔 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2020年06月24日 |
『チポロ = Chiporo』
作者 | 菅野,雪虫 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2015年11月 |
『旋風伝(1) レラ=シウ』
明治二年五月。新政府軍の猛攻にさらされて陥落寸前の五稜郭から、一人の青年が蝦夷の大地に降り立った。志波新之介、一六歳。上役である土方歳三の壮絶な最期を目の当たりにしながら、一人生き残った新之介は、敗残兵として新政府軍に追われる身となる。土地に生きるアイヌ達と交わり、追っ手やそこに巣くう魔と戦ううち、新之介は総裁榎本武揚が隠したとされる軍資金十八万両の噂や、それにまつわるスペンサー・カービンの謎に絡め取られていく。はたして北の果てに新之介を待つものは?血と硝煙とならず者。男の誇りをかけたノンストップガンバトルアクション、ついに文庫で登場。
作者 | 朝松健 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2006年01月 |
『神の鳥』
古代神道研究会の事務局をつとめる青年。アイヌ人の血を引いた聡明な少女。二人を支えるクモ博士とシマフクロウ博士…。神の鳥が運んできた奇跡のような出遇いの物語。
作者 | 岡山嘉彦 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎ルネッサンス |
発売日 | 2013年01月 |
これらの作品を通じて、今まで見知らぬ、新たな北海道の魅力を発見できることでしょう。各作家の描く独特な視点からアイヌ文化を織り交ぜながら、北海道の自然や風土に秘められた物語が描かれています。そのユニークな視点から生み出されるストーリーは、読む者の想像力を刺激し、思わず心が躍る感動を得られること間違いなしです。
そしてまた、これらの作品を読むことで、歴史とは限られた視点から描かれるものではなく、多角的な視点からみることの重要性を感じることもできるでしょう。少数民族であるアイヌの生活や文化、信仰がぶつかる対立や矛盾、そしてそれを乗り越えて得られる理解と共感の歴史をつむぐことによって、私たち自身が歴史を創り出す一部であるという自覚を深める経験を提供してくれます。
これらの作品が持つ力強さは、文字通り歴史を感じるだけでなく、人々がどのような過去を経て今に至ったのか、それら全てを通じて人間とは何か、そして私たちがどのように存在するべきなのかを問いかけてくれます。気鋭の作家たちが紡ぐ物語は、単なる小説以上のものを、読者に提供してくれるのです。
私たちの日常に彩りを与えてくれることだけでなく、深く考えるきっかけを与えてくれるこれらの作品は、どれもが読者の心を豊かにしてくれます。そういった意味でも、これらの作品は充分におすすめと言えるでしょう。今回紹介した作品を手に取って、是非、その世界に飛び込んでみてください。そして、あなた自身の歴史観を深め、未知の文化と触れ合う旅を楽しんでみてください。きっと、新たな視点から北海道の風景を見つめることができるようになるはずです。
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