古き良き色の世界。日本の伝統色を紹介する本10選

日本には古くから続く独特の色使いがありますよね。端正で落ち着いた趣がありながらも、繊細な表情を見せてくれる「日本の伝統色」。そんな色彩の世界について、語り尽くされた10冊の本をご紹介します。青みがかった「鼠色」やうっすらと黄色がかった「萌黄」。それらを纏った美しい絹や紙の風合い。日本画や染物など、様々な日本の伝統文化とともに味わうことができます。文章だけでなく、美しい写真やイラストとともに解説されているため、一つ一つの色が生き生きとその場にあるかのよう。どんなシーンでも印象的に彩る色たち。それらはまるで、時間を経ても色褪せない事の象徴のよう...。きっとあなたの心にも色鮮やかなインスピレーションを運んでくれることでしょう。
『時代別日本の配色事典 = History of Traditional Japanese Color』

作者 | 城,一夫,1937- |
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価格 | 不明 |
発売元 | パイインターナショナル |
発売日 | 2020年04月 |
『美しい日本の伝統色 = THE BEAUTIFUL TRADITIONAL COLORS OF JAPAN』

作者 | 濱田,信義 中田,昭,1951- |
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価格 | 不明 |
発売元 | パイインターナショナル |
発売日 | 2021年11月 |
『暮らしの中にある日本の伝統色』

作者 | 和の色を愛でる会 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 大和書房 |
発売日 | 2014年12月 |
『有職の色彩図鑑 : 由来からまなぶ日本の伝統色』

作者 | 八條,忠基 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 淡交社 |
発売日 | 2020年10月 |
『和の色のものがたり : 歴史を彩る390色』

作者 | 早坂,優子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 視覚デザイン研究所 |
発売日 | 2014年12月 |
『365日にっぽんのいろ図鑑』

1日1色! 日本の伝統色を写真で楽しむ
SNS総フォロワー27万人の暦生活が発信する「にっぽんのいろ」をベースに、日本の伝統色を1日1色、1年分365色を紹介する。気象や習わし、食材、草花などの写真から、色の名前の由来や色にまつわる物語を知り、季節の写真集としても楽しめる本です。
作者 | 暦生活/高月美樹 |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | 玄光社 |
発売日 | 2020年12月16日 |
『和の配色パターン 日本の季節と伝統色からつくる美しい配色』

日本の美しい写真からつくる
和を感じる配色1000 種類を掲載
日本の自然と伝統色の写真から抽出した美しい配色1000種類を掲載した配色パターン集。
ロングセラー『配色パターンブック 写真からつくる美しい配色1000』ではヨーロッパの配色を掲載しましたが、その続編となる本書では日本の自然と伝統色を中心とした配色を紹介しています。
前半では、季節と自然をテーマにした配色パターンを紹介。春分や新緑など、季節を感じる写真と配色を掲載しています。後半では、日本の伝統色30色を色相順に紹介。色ごとに配色パターンが探せる構成になっています。
前作に続き、配色本の制作実績豊富な筆者が配色パターンとデザインを担当。デザイナーならではの美しい配色パターンがふんだんに紹介された一冊です。
季節・自然別の配色パターン
春分/新緑/梅雨/盛夏/秋分/冬至/雪景/植物/生物/空
伝統色別の配色パターン
赤 紅緋・真朱・茜色/橙 蜜柑色・萱草色・黄櫨染/黄 蒲公英色・枯草色・芥子色/緑 翡翠色・苗色・天鵞絨/水色 勿忘草色・白群・舛花色/青 瑠璃色・薄藍・紺青/紫 江戸紫・白藤色・桑の実色/桃 桃花色・薄桜・長春色/茶 赭・胡桃染・栗皮茶/白黒 白磁・薄墨色・烏羽色
作者 | 柴田沙央里 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | ビー・エヌ・エヌ |
発売日 | 2024年01月24日 |
『日本の色を知る』

化学染料を使わずに天然素材で糸や布を染めていた時代の色彩とは。植物染による日本の伝統色を追究してきた著者が、折々の季節、行事にまつわる色を解説。物語や歌に込められた四季の想いを手掛かりに、古来の色彩感覚を甦らせる。紅花、藍、刈安などによる古法の染色方法を解明しつつ、古くは平安時代にさかのぼり、日本人が色とどのように付き合ってきたかを紹介。美しいカラー写真とともに綴る、「日本の伝統色」入門書。
目次
はじめに
和を尊ぶこころ
第一章 日本の伝統色
初春の彩り1 梅の色香 /初春の彩り2 桃 /初春の彩り3 /柳色のうつろい
春の彩り1 桜色に衣はふかく / 春の彩り2 桜から山吹へ /春の彩り3 藤の紫
初夏の彩り1 紫の花のとき / 初夏の彩り2 夕 顔 /初夏の彩り3 紅 花
夏の彩り1 卯の花の白さは… /夏の彩り2 撫子 / 夏の彩り3 桔梗
晩夏の彩り1 秋風に揺らぐ女郎花 /晩夏の彩り2 青柿の実るころ
秋の彩り1 菊の花の香るころ / 秋の彩り2 紅葉 /秋の彩り3 空五倍子より色をいただく
晩秋の彩り1 散りゆく紅葉 /晩秋の彩り2 支子の実の色づくころ
冬の彩り1 雪 /冬の彩り2 枯れた蓮から生まれる色 /冬の彩り3 松
第二章 千年の色 天然色を染める
「古き」に学ぶこと多く
美しい色には「灰」が必要
自然を巧みに利用する技術
インド藍はヨーロッパ人のあこがれ
世界のひとびとに愛された藍
藍は世界の人類共通の色なのである
日本の藍の歴史
色彩と階級性の話
天子の色と禁色
第三章 季の花色 (二十四節気にちなんで)
立 春 柳色の移ろい/ 雨 水 土筆出づるころ/啓 蟄 桃の雫 / 春 分 二たび、三たびの桜/清 明 桜は人の手によって /穀 雨 山吹の黄の鮮烈 /立 夏 ─新緑と、なお紫 /小 満 萌えいづる彩り/芒 種 淡紫の色香 /夏 至 夏なかばの半夏草/小 暑 苔のむすまで /大 暑 涼を呼ぶ 撫子 /立 秋 すすきに、葦に立秋を見る/処 暑 風にゆらぐ秋草 /白 露 白雲に輝る淡紫 /秋 分 菊花へつなぐ 「秋分」のころ/寒 露 栗の落ちるころに/霜 降 麗しい天空の湿り/立 冬 紅葉の赤く染まるのを待つころ/小 雪 彩りのない中に/大 雪 雪は月と花よりも麗し/冬 至 柚子の色香/小 寒 寒椿の彩りを愛でて/大 寒 寒中にもわずかな彩り
作者 | 吉岡 幸雄 |
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価格 | 1188円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2016年03月25日 |
『定本和の色事典』

作者 | 内田,広由紀,1940- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 視覚デザイン研究所 |
発売日 | 2008年11月 |
『日本の色辞典』

日本古来の鮮やかな色文化を現代に蘇らせることに半生をかけてきた、「染司よしおか」五代目当主、吉岡幸雄による色名解説と色標本。
日本の伝統色を日本古来の植物染め技法で再現。襲の色目 (かさねのいろめ) 42種も掲載。総カラー最新ダイレクト製版で見せる、色彩の博物誌。
日本には美しい色の名前がいくつもあります。この「日本の色辞典」では収録した 466色のうち 209色の日本の伝統色を完璧に再現するとともに、和の色の歴史や文化を平易に解説。万葉から江戸時代の終わりまでの染職人が行っていた、自然の植物から日本の色を出す業を半生をかけて再現したのは、日本の染織界の第一人者、吉岡幸雄氏と染職人の福田伝士氏。日本の伝統色を、自然の恵みから得た天然染料や天然顔料をもとに再現し、色名にまつわる逸話や歌、物語などにもふれた色名解説の集大成です。和の伝統を身近に感じられる格好の一冊。
吉岡幸雄著『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』と合わせて、日本の美しい色文化と四季の彩りをお楽しみください。
●『源氏物語の色辞典』
千年の物語は色をどのように語ったのか。五十四帖すべての王朝の彩りを絹布と和紙で蘇らせた吉岡幸雄とよしおか工房の偉業。
●『王朝のかさね色辞典』
王朝の美・襲の色目 (かさねのいろめ) 240色を染め和紙で完全再現。平安時代を知るために欠くことのできない王朝人の美意識。例えば桜の襲といっても20数種も数えられる。現代にも通じる配色の妙をお楽しみください。
作者 | 吉岡 幸雄 |
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価格 | 3630円 + 税 |
発売元 | 紫紅社 |
発売日 | 2000年06月 |
それぞれの色が持つ意味や、こだわりを深く知ることで、その色を見る目や感じ方が変わります。日本の伝統色には、人々の暮らしや季節感、そして美の意識が見事に結晶化しています。今回紹介した本たちは、そんな色彩の魅力も存分に伝えてくれる素晴らしい一冊ばかりです。
なんとなく使っていた色が、実はこんな深い背景や歴史を持っていたなんて、驚くこともあるでしょう。また、伝統色の名前一つひとつに込められた感情や思い出を知ることで、よりその色に対する愛着も深まるでしょう。
いつものリビングやお部屋を見渡してみてください。色にこだわった家具や壁紙、絵画や小物たちが、今まで以上に魅力的に見えてくるはずです。あるいは、自分の好きな色が見つかれば、身に付ける服の色をチョイスする際の参考になるかもしれませんね。
百人いれば百の色の感じ方があると言いますが、それぞれが持つ色の好みや、その色に込められた感情や思い出こそが、自分自身を表現する一つの要素だとも言えます。
これらの本たちを通じて、あなたの「色」という感性が豊かになることを願います。ぜひ一度手にとってみて、日本の伝統色の魅力を体感してみてください。
それでは今回も素敵な色々をご紹介できて、本当にうれしかったです。また次回も、皆さまのために興味深い本を集めて参りますので、おたのしみに!
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