駅伝がテーマの小説おすすめ5選
駅伝が舞台となる小説は驚くほど多彩です。一つ目におすすめするのは田舎のハードボイルドな高校駅伝チームの熱き戦いを描いた作品。学生達の努力と情熱が胸を揺さぶること間違いなしです。次に紹介するのは大学駅伝界の内実を緻密に描写した社会派作品。まるでニュースを見ているかのようなリアリティが味わえますよ。三つ目はなんと主人公が足が速い犬!?異色の設定ですが、マラソンが大好きな人にはたまらない一冊です。そして四つ目は駅伝を通じて友情や恋愛を描いた青春小説。最後におすすめするのは、駅伝を通じて人間の成長と老いを描いた人間ドラマです。どれも見逃せない駅伝小説ばかり、是非おしゃれな読書時間をお楽しみください。
『あと少し、もう少し』
陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。元いじめられっ子の設楽、不良の太田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。
作者 | 瀬尾 まいこ |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2015年03月28日 |
『俺たちの箱根駅伝 上』
池井戸潤の最新長編の舞台は、
「東京箱根間往復大学駅伝競走」--通称・箱根駅伝。
若人たちの熱き戦いが、いま始まる!
古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
作者 | 池井戸 潤 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年04月24日 |
『走れ、健次郎』
盛岡初の国際マラソン大会に注目が集まっていた。謎のランナーがスタートからコースの沿道を、トップ集団と共に走っているのだ。テレビの視聴者は無邪気に彼の快走を囃すが、大会を無事成功させたい関係者や実況、参加ランナーは戸惑いを隠せない。どうして彼は、まったく報われることのない走りを続けているのか。だがやがて、男の真剣な姿が周りの心を動かし始めー。
作者 | 菊池幸見 |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2017年12月13日 |
『風が強く吹いている』
箱根駅伝を走りたいーそんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」-純度100パーセントの疾走青春小説。
作者 | 三浦 しをん |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2009年07月 |
『駅伝ランナー』
12歳の走哉は、運動神経抜群の妹と短距離走選手だった父に挟まれるように、毎朝ランニングの練習をしていた。「自分には走る才能がない」周囲から期待されていないこともわかっていたが、走哉は走ることが好きだった。地区で駅伝大会が行われることになり、クラスから参加するヒロシたちのチームに勇気を出して声をかけるが、「補欠なら…」と返されてしまう。悔しさを必死に呑み込み、自主トレを続ける走哉。そんな彼に対しチームのみんなも、一緒にたすき渡しの練習に行うようになる。そして、大会当日。アンカーのヒロシにアクシデントが起きて……!? 才能は全ての人が授かるわけではない。でも、 「走りたい、ただそれだけ」あさのあつこ氏驚愕の、新人デビュー。12歳の少年が友情に支えられながら、駅伝ランナーになる夢をあきらめずに走り出すまでをみずみずしく描いた、心が奮う青春駅伝小説!
駅伝ランナー
・リレー
・駅伝大会
・部活
小鳥の憧憬
作者 | 佐藤 いつ子/佐藤 真紀子 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2015年10月24日 |
それぞれの作品を通じて、駅伝そのものの魅力はもちろん、走ることの深さや人間関係の繊細さも伝わってくるのではないでしょうか。誰かのために、自分のために、走り続ける主人公たちの姿はとても壮大ですし、人生そのものを映し出しているようで、共感しながら読むことができます。
また、駅伝というスポーツが持つ「個」と「チーム」の融合もまた魅力的です。一人一人が自分の区間を全力で走る個の力はもちろん、その力を繋げて全体を走り抜くというチームの力。それぞれの者が持っている個の力を最大限に引き出し、その上で一体となってゴールを目指す。そんな駅伝特有の魅力が描かれた作品が多いですね。
そして、駅伝というスポーツの枠を超えて、走ることで直面するさまざまな人間ドラマが展開されます。人間の成長、友情、競争心、そして愛。これらのテーマが見事に描かれていて、肌で感じることができます。
以上のような要素を堪能することができる作品たちは、走ることに悩み、喜び、感動を感じる方はもちろん、そうでない方にも読んで頂きたい作品ばかりです。
やはり、駅伝は一人一人の力が重なり合って初めて完成する、究極のチームワークスポーツです。そして、それを描いた今回ご紹介した作品群は、その魅力を存分に表現した素晴らしい作品ばかりですね。
最後に、どの作品も走者自身の心情描写が丁寧に綴られているので、読む者に「走りたくなる」感情を刺激します。走ることの楽しさ、苦しみ、そしてそれを乗り越えたときの喜びを共有できる作品がそろっています。それぞれの作品から、作者の走ることに対する深い愛情も感じられます。
それでは、本の一冊でも手に取ってみて、その駅伝の魅力を五感で味わってみてください。きっと新たな発見があるはずです。それでは、次回もお楽しみに!
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