デリダに関する本 おすすめ6選 20世紀のフランスの哲学者
あの20世紀フランスを代表する哲学者、デリダの世界を知るための良書をご紹介します。彼の独自の「解構」の理論を詳しく解説した一冊は、デリダに初めて触れる方にも分かりやすい。また、彼の思想と人生を丁寧に紐解いた伝記は、人間デリダの魅力に引き込まれます。自身の言葉で語ったエッセイ集は、彼の思考の深淵を直接体験でき、プライベートな一面に迫れます。漫画では分かりやすく伝えられた彼の理論が、新たな視点を提供してくれますよ。気軽さと深い洞察のバランスが堪らない、これらの書籍をぜひ手にとってみてくださいね。
『ジャック・デリダ : その哲学と人生、出来事、ひょっとすると』
作者 | Salmon,Peter,1955- 伊藤,潤一郎,1989- 松田,智裕,1986- ほか |
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価格 | 不明 |
発売元 | 日販アイ・ピー・エス |
発売日 | 2024年02月 |
『デリダ』
哲学が文学と引き離せないことに気づいたデリダは,哲学と文学の交差を問う,「エクリチュール(書くこと)論」から出発し,言葉がいかにして「知覚された世界」を超えた深みを与えるかを問い続けた。自明性を与えて考えることをやめさせるような概念装置を切り裂きながら,「脱構築」をはじめとする新しい思考スタイルを次々と生み出していった。パリの異邦人,哲学の異邦人デリダは,やがてそのような「異邦性」の経験こそが,普遍化可能性を求めるカントとは異なった新しい倫理の源泉であると考えるようになる。
目次(内容と構成)
はじめに
1 思想の生成
一 哲学前夜
(一) アルジェリアのデリダ
(二) フランスに渡ったデリダ
二 フッサール現象学の通過
(一) 『フッサールの哲学における発生の問題』(一九五四)
(二) 「≪発生と構造≫と現象学」(一九五九)
(三) 『幾何学の起源』序文(一九六二)
(四) 『声と現象 --フッサール現象学における記号の問題への序論』(一九六七)
三 文学との交差
(一) critique(危機・批判)を書き込む文字
(二) 『エクリチュールと差異』(一九六七)
(三) 『グラマトロジー』(一九六七)
(四) 構造主義のページをめくるアメリカ
四 デリダの哲学
(一) デリダの「言いたい」こと
(二) 差延:defferance
(三) 脱構築:deconstruction
(四) 散種:dissemination
2 思想の広がり
一 哲学の終焉?
(一) ハイデガーの「終焉」の迎え方
(二) 固有なものの非固有化
(三) デリダの「終焉」の迎え方
二 テレコミュニカシオンと伝達
(一) 解約学者ガダマーとの起こらなかった「論争」
(二) ベンヤミンとアドルノへの接近
(三) 散種的テレコミュニカシオン
三 哲学と教育
(一) 教育制度における哲学の脱構築
(二) 哲学は誰とともに?
四 「来たるべき掟」のエクリチュール
(一) カフカにおける掟の普遍性と文学
(二) 日付を記憶するツェラーンの詩
(三) ハイデガーが求めるただ一つの性(Geschlecht)
(四) 今日の民主主義と亡霊
おわりに
デリダ年譜
参考文献
さくいん
作者 | 上利 博規 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 清水書院 |
発売日 | 2014年09月01日 |
『〈ジャック・デリダ〉入門講義』
作者 | 仲正昌樹/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 作品社 |
発売日 | 2016年04月20日 |
『デリダ論 : 『グラマトロジーについて』英訳版序文』
作者 | Spivak,GayatriChakravorty,1942- 田尻,芳樹,1964- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 | 2005年01月 |
『デリダ 歴史の思考』
「歴史とは何か」と問うとき、われわれは起源から目的へと直進する哲学的伝統と言語のシステムに囚われてしまう。一九六〇年代のデリダはそのような歴史、あるいは歴史を思考することの困難をモティーフとして脱構築の思想を形成し、自らの理論の射程を爆発的に拡大していった。初期デリダの諸論考をクロノロジックに読み解くことで、その独創的な仕事に通底する「歴史の思考」を示す。
作者 | 亀井 大輔 |
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価格 | 3960円 + 税 |
発売元 | 法政大学出版局 |
発売日 | 2019年01月26日 |
『デリダ きたるべき痕跡の記憶』
「到来者」と出会うために…。「切迫」と「遅延」の間でおののく思想家の相貌。始まりも終わりもない出来事の思考「歴史と歴史性の差異」の問題へと切り込む、入魂の一冊。
作者 | 廣瀬浩司 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2006年12月 |
これらの作品を通じて、デリダの思想を探求する旅を堪能いただけたら幸いです。デリダの哲学は難解と言われることが多いですが、それぞれの作品が彼の思想を解きほぐし、わかりやすい形で提示してくれます。知識が深まるだけでなく、気付きや新たな視点を得られることもあるでしょう。
各作品には独自の視点とアプローチがあり、それぞれ異なる角度からデリダの世界を描き出していきます。そのため、1つの作品を読み終えたら、次に進む前に一息ついて、その思想をじっくりと味わってみてください。それぞれの作品から得られる洞察が、デリダの深遠な哲学世界をより理解しやすく、そしてより身近に感じさせてくれることでしょう。
また、これらの作品は何度でも読み返す価値があります。一度目は全体像を掴むために、二度目は細部への理解を深めるために、そして三度目は自分自身の考えを練るために…。このように読み進めることで、デリダの思考に対する理解が深まっていくことを実感できるでしょう。
最後に、哲学って難しい…と感じたときは、自分自身に厳しくしないでください。むしろ、それは哲学があなたの思考を刺激し、新たな視点を開くチャンスだと捉えてみてください。そして、どんな意見や考えも、大切にしてください。それがこれらの本を読む上での一つの鍵になるでしょう。
これらの本を通じて、デリダの哲学が身近に感じられたことを願っています。また新たな発見があれば、ぜひ他の人とも分享してみてください。これからも一緒に、哲学的な旅を楽しんでいきましょう。
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