平野啓一郎のエッセイ本 おすすめ6選 芥川賞作家

平野啓一郎さんのエッセイ本は、その選りすぐりを6つご紹介します。サラリと読めて、深深と考えさせられる作品ばかりです。例えば、人間の心情や现世の在り方を鋭く見つめ、独自の視点から解きほぐす一冊。また、日常の些細な出来事から芥川賞作家ならではの洞察力でユーモラスに描かれる一冊も。さらには、ある一冊は果てしなく広がる宇宙をテーマに、我々の存在や人間の業を考えさせてくれます。充実した文章の中に、常に新たな発見があります。読むたびに感じる平野さんの深い哲学と視界の広さに、きっと心が震えることでしょう。
『私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)』
 
     | 作者 | 平野啓一郎 | 
|---|---|
| 価格 | 913円 + 税 | 
| 発売元 | 講談社 | 
| 発売日 | 2012年12月17日 | 
『考える葦 = Un Roseau Pensant』
 
     | 作者 | 平野,啓一郎,1975- | 
|---|---|
| 価格 | 不明 | 
| 発売元 | キノブックス | 
| 発売日 | 2018年09月 | 
『文明の憂鬱』
 
    AIBO、皇太子妃ご懐妊報道、略字体、口蹄疫、ピッキング、大リーグ、臓器移植、世界同時多発テロ、加工食品…。私たちを取り囲んでいるモノ、技術、現象、事件、情報…そうした文明のちっぽけなしっぽの一端から、巨大な憂鬱が見えてくる。明晰な論理と非凡な視点、そして鋭い感覚で日常に潜む微細な欺瞞をも見抜いてゆく。単行本未収録の24編を加えた全49編の文明批評エッセイ。
| 作者 | 平野啓一郎 | 
|---|---|
| 価格 | 539円 + 税 | 
| 発売元 | 新潮社 | 
| 発売日 | 2006年01月 | 
『モノローグ』
 
     | 作者 | 平野啓一郎 | 
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 | 
| 発売元 | 講談社 | 
| 発売日 | 2014年10月24日 | 
『「カッコいい」とは何か』
 
    本書は、「カッコいい」男、「カッコいい」女になるための具体的な指南書ではない。そうではなく、「カッコいい」という概念は、そもそも何なのかを知ることを目的としている。
「カッコいい」は、民主主義と資本主義とが組み合わされた世界で、動員と消費に巨大な力を発揮してきた。端的に言って、「カッコいい」とは何かがわからなければ、私たちは、20世紀後半の文化現象を理解することが出来ないのである。
誰もが、「カッコいい」とはどういうことなのかを、自明なほどによく知っている。
ところが、複数の人間で、それじゃあ何が、また誰が「カッコいい」のかと議論し出すと、容易には合意に至らず、時にはケンカにさえなってしまう。
一体、「カッコいい」とは、何なのか?
私は子供の頃から、いつ誰に教えられたというわけでもなく、「カッコいい」存在に憧れてきたし、その体験は、私の人格形成に多大な影響を及ぼしている。にも拘らず、このそもそもの問いに真正面から答えてくれる本には、残念ながら、これまで出会ったことがない。
そのことが、「私とは何か?」というアイデンティティを巡る問いに、一つの大きな穴を空けている。
更に、自分の問題として気になるというだけでなく、21世紀を迎えた私たちの社会は、この「カッコいい」という20世紀後半を支配した価値を明確に言語化できておらず、その可能性と問題が見極められていないが故に、一種の混乱と停滞に陥っているように見えるのである。
そんなわけで、私は、一見単純で、わかりきったことのようでありながら、極めて複雑なこの概念のために、本書を執筆することにした。これは、現代という時代を生きる人間を考える上でも、不可避の仕事と思われた。なぜなら、凡そ、「カッコいい」という価値観と無関係に生きている人間は、今日、一人もいないからである。
「カッコいい」について考えることは、即ち、いかに生きるべきかを考えることである。
ーー「はじめに」より
【目次】
第1章 「カッコいい」という日本語
第2章 趣味は人それぞれか?
第3章 「しびれる」という体感
第4章 「カッコ悪い」ことの不安
第5章 表面的か、実質的か
第6章 アトランティック・クロッシング!
第7章 ダンディズム
第8章 「キリストに倣いて」以降
第9章 それは「男の美学」なのか?
第10章 「カッコいい」のこれから
| 作者 | 平野 啓一郎 | 
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 | 
| 発売元 | 講談社 | 
| 発売日 | 2019年07月17日 | 
『死刑について』
 
    死刑廃止の国際的な趨勢に反し、死刑を存置し続ける日本。支持する声も根強い。しかし、私たちは本当に被害者の複雑な悲しみに向き合っているだろうか。また、加害者への憎悪ばかりが煽られる社会は何かを失っていないだろうか。「生」と「死」をめぐり真摯に創作を続けてきた小説家が自身の体験を交え根源から問う。
死刑は必要だという心情
「なぜ人を殺してはいけないのか」の問いに向き合って
多面的で複雑な被害者の心に寄り添うとは──「ゆるし」と「憎しみ」と
なぜ死刑が支持され続けるのか
「憎しみ」の共同体から「優しさ」の共同体へ──死刑の廃止に向けて
注
あとがき
付録 死刑に関する世界的な趨勢と日本
(1)死刑廃止国と存置国
(2)二〇二〇年に死刑を執行した国と件数
(3)日本の死刑執行者数と確定者総数の推移
(4)死刑をめぐる日本の世論
| 作者 | 平野 啓一郎 | 
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 | 
| 発売元 | 岩波書店 | 
| 発売日 | 2022年06月20日 | 
以上、芥川賞作家であり、知性とユーモラスさを兼ね備えた個性豊かな作風で読者を引きつける平野啓一郎氏のエッセイ本6選をご紹介しました。一冊一冊、重厚な教養をベースにしつつも、彼特有の世界観が広がっており、かゆいところに手が届く、そんな教訓たっぷりのエッセイ集ばかりです。
読む者が「本」や「読書」に対する考え方が変わる可能性が格段に高まる、そんなパワーを持っています。そして、彼のエッセイを読むことで、自分自身を見つめ直すような刺激も受けることができるでしょう。これまで数々の賞を受賞してきた平野氏だからこそ、その対象やテーマに対する深い洞察力や分析力を感じ取ることができるのではないでしょうか。
また、ただ読むだけでなく、日々の生活へのヒントや楽しみ方、愛すべきカルチャーへの尊敬の念までもが詰まっています。それぞれのエッセイが、あなたの人生の一部となり、何度でも読み返したくなる、そんな可能性を秘めています。
何気ない日常の中にみつける小さな気づきや、存在自体が隠れたメッセージであるかのようなエッセイ。言葉の力だけでなく、読む人それぞれによって描かれるイメージが違う、その深い余韻を楽しんで頂けたら幸いです。
平野氏のエッセイがあなたの人生に新たな視点をもたらし、あなた自身の思考を豊かにしてくれることでしょう。ぜひ手にして、その姿勢や思考、深遠なる洞察力に触れてみてくださいね。
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