平野啓一郎のエッセイ本 おすすめ6選 芥川賞作家
平野啓一郎さんのエッセイ本は、その選りすぐりを6つご紹介します。サラリと読めて、深深と考えさせられる作品ばかりです。例えば、人間の心情や现世の在り方を鋭く見つめ、独自の視点から解きほぐす一冊。また、日常の些細な出来事から芥川賞作家ならではの洞察力でユーモラスに描かれる一冊も。さらには、ある一冊は果てしなく広がる宇宙をテーマに、我々の存在や人間の業を考えさせてくれます。充実した文章の中に、常に新たな発見があります。読むたびに感じる平野さんの深い哲学と視界の広さに、きっと心が震えることでしょう。
『私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)』
作者 | 平野啓一郎 |
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価格 | 913円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2012年12月17日 |
『考える葦』
森鴎外、谷崎潤一郎、三島由紀夫、ドナルド・キーン、澁澤龍彦、林京子、瀬戸内寂聴、大江健三郎、古井由吉、ハンナ・アーレント、レジス・ドブレ、中島岳志、シャセリオー、ドガ、木村伊兵衛、横尾忠則、アルゲリッチ、PTSD、「自己責任」論、貧困、排外主義デモー文学とは、芸術とは、社会とは、「生きる」とは、何か。作家生活二十年を支える、弛みなき思考の軌跡。文学、思想、美術、音楽、エンタテインメントから社会問題まで、広範なテーマに亘る六十七篇の論考を集成。
作者 | 平野啓一郎 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | キノブックス |
発売日 | 2018年09月29日 |
『文明の憂鬱 (新潮文庫)』
作者 | 啓一郎, 平野 |
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価格 | 258円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 |
『モノローグ』
作者 | 平野啓一郎 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2014年10月24日 |
『「カッコいい」とは何か』
本書は、「カッコいい」男、「カッコいい」女になるための具体的な指南書ではない。そうではなく、「カッコいい」という概念は、そもそも何なのかを知ることを目的としている。
「カッコいい」は、民主主義と資本主義とが組み合わされた世界で、動員と消費に巨大な力を発揮してきた。端的に言って、「カッコいい」とは何かがわからなければ、私たちは、20世紀後半の文化現象を理解することが出来ないのである。
誰もが、「カッコいい」とはどういうことなのかを、自明なほどによく知っている。
ところが、複数の人間で、それじゃあ何が、また誰が「カッコいい」のかと議論し出すと、容易には合意に至らず、時にはケンカにさえなってしまう。
一体、「カッコいい」とは、何なのか?
私は子供の頃から、いつ誰に教えられたというわけでもなく、「カッコいい」存在に憧れてきたし、その体験は、私の人格形成に多大な影響を及ぼしている。にも拘らず、このそもそもの問いに真正面から答えてくれる本には、残念ながら、これまで出会ったことがない。
そのことが、「私とは何か?」というアイデンティティを巡る問いに、一つの大きな穴を空けている。
更に、自分の問題として気になるというだけでなく、21世紀を迎えた私たちの社会は、この「カッコいい」という20世紀後半を支配した価値を明確に言語化できておらず、その可能性と問題が見極められていないが故に、一種の混乱と停滞に陥っているように見えるのである。
そんなわけで、私は、一見単純で、わかりきったことのようでありながら、極めて複雑なこの概念のために、本書を執筆することにした。これは、現代という時代を生きる人間を考える上でも、不可避の仕事と思われた。なぜなら、凡そ、「カッコいい」という価値観と無関係に生きている人間は、今日、一人もいないからである。
「カッコいい」について考えることは、即ち、いかに生きるべきかを考えることである。
ーー「はじめに」より
【目次】
第1章 「カッコいい」という日本語
第2章 趣味は人それぞれか?
第3章 「しびれる」という体感
第4章 「カッコ悪い」ことの不安
第5章 表面的か、実質的か
第6章 アトランティック・クロッシング!
第7章 ダンディズム
第8章 「キリストに倣いて」以降
第9章 それは「男の美学」なのか?
第10章 「カッコいい」のこれから
作者 | 平野 啓一郎 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2019年07月17日 |
『死刑について』
作者 | 平野,啓一郎,1975- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2022年06月 |
以上、芥川賞作家であり、知性とユーモラスさを兼ね備えた個性豊かな作風で読者を引きつける平野啓一郎氏のエッセイ本6選をご紹介しました。一冊一冊、重厚な教養をベースにしつつも、彼特有の世界観が広がっており、かゆいところに手が届く、そんな教訓たっぷりのエッセイ集ばかりです。
読む者が「本」や「読書」に対する考え方が変わる可能性が格段に高まる、そんなパワーを持っています。そして、彼のエッセイを読むことで、自分自身を見つめ直すような刺激も受けることができるでしょう。これまで数々の賞を受賞してきた平野氏だからこそ、その対象やテーマに対する深い洞察力や分析力を感じ取ることができるのではないでしょうか。
また、ただ読むだけでなく、日々の生活へのヒントや楽しみ方、愛すべきカルチャーへの尊敬の念までもが詰まっています。それぞれのエッセイが、あなたの人生の一部となり、何度でも読み返したくなる、そんな可能性を秘めています。
何気ない日常の中にみつける小さな気づきや、存在自体が隠れたメッセージであるかのようなエッセイ。言葉の力だけでなく、読む人それぞれによって描かれるイメージが違う、その深い余韻を楽しんで頂けたら幸いです。
平野氏のエッセイがあなたの人生に新たな視点をもたらし、あなた自身の思考を豊かにしてくれることでしょう。ぜひ手にして、その姿勢や思考、深遠なる洞察力に触れてみてくださいね。
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