文化と芸術の交差点!おすすめの江戸時代文化人物語歴史小説10選「化け者心中」「絵金、闇を塗る」など話題作をご紹介
文化と芸墓の交差点、江戸時代。そこには常識を破り、芸術に心を捧げる個性派たちが溢れていました。彼らの独特な世界観を描いた歴史小説たちは、まさに時空を超えて読者に密接なエネルギーを伝えます。
画家、歌舞伎役者、文人、らくがき師など、様々な職業の人々が活躍する作品たちは、当時の生活や文化、感情を丁寧に描き出しています。それぞれが抱える思い、喜び、哀しみ、栄光、挫折など、人間のありのままの姿が見えてきて、数百年先の今を生きる私たちにも共感を覚えることでしょう。
鮮やかな浮世絵の世界を描き出す作品もあります。彼らが何を思い、どう描いたのか? その背景にあるストーリーは、きっと皆さんを揺さぶることでしょう。
『化け者心中』
作者 | 蝉谷,めぐ実,1992- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年10月 |
『絵金、闇を塗る』
江戸末期に土佐に生まれ、幼少より絵の才能を発揮し、狩野派の技法を信じがたい短期間で習得した天才絵師ー通称“絵金”。免許皆伝を得て帰郷し、土佐藩家老のお抱え絵師となるも、とある事件により追放される…。市川團十郎や武市半平太、前村洞和など、その絵に人生を左右された男たちの生きざまから、絵金の恐るべき芸術の魔力と底知れぬ人物像が浮かび上がる、傑作時代小説。
作者 | 木下 昌輝 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2018年07月05日 |
『福袋』
職人が寄席看板の名手となるまでを、愛用する“筆”が語る「ぞっこん」。湯屋の仕事が好きでたまらない少女の明け暮れを描いた「晴れ湯」。並外れた大食漢ゆえに離縁された女が、大喰い大会で大活躍する「福袋」。ほか、傑作ぞろいの短編集。どれを読んでも、泣ける、笑える、人が好きになる!舟橋聖一文学賞受賞作。
作者 | 朝井 まかて |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2019年07月12日 |
『飛燕の簪 神田職人えにし譚』
財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい…。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎますー江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
作者 | 知野みさき |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2020年07月15日 |
『子育て飴 江戸菓子舗照月堂』
梅香る頃、照月堂では、これまで注文を受けて作っていた煉り切りを店頭でも売り出した。これも、幕府の有力者が贔屓にしてくれるようになったおかげと、主・久兵衛や番頭の太助は感謝しきりである。忙しくなった厨房では、弟弟子を迎えたなつめが饅頭作りに挑んでいた。そんなある日、ちょうど留守にしていた隠居の市兵衛を「旦那さん」と呼ぶ女が訪ねてきた。どうもちょっとわけありらしい。店の面々は、市兵衛とその女の仲を疑って困惑するが…。照月堂と、菓子職人をめざす娘なつめの物語、シリーズ第八作。
作者 | 篠綾子 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2020年07月15日 |
『群青の闇 薄明の絵師』
町絵師の子として育った諒は、京狩野家の絵師・五代目狩野永博の許へ弟子入りをする。諒の才能に惚れこんだ永博は自分の娘・音衣と結婚させ婿養子として迎えた。京狩野家の六代目絵師として邁進していたが、妻との関係が冷めていくうちに、諒を兄と慕う幼馴染みの夜湖といつしか男女の関係になっていたー。一方で、「豊臣家の宝」とも呼ばれ、岩絵具にすると深い群青色を出すといわれた幻の輝石「らぴす瑠璃」が京狩野家に密かに伝えられているという噂を耳にする。「絵師とは何ぞや」。その答えを求め続ける男たちと、様々な思惑の中で苦悩する女たちを描いた、書き下ろし時代小説。
作者 | 三好昌子 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2019年07月13日 |
『結ぶ菊 上絵師 律の似面絵帖』
律に着物を注文してくれた裕福な後家の千代は、女の身ながら女郎を身請けするという。千代とともに吉原へと足を運んだ律は、女郎の足抜き騒ぎに巻き込まれてしまう。一方、料亭・尾上の娘で小町と評判の綾乃に上方の男との縁談が持ち上がり、粋人の雪永と彼の長年の想い人、千恵との間もついにー。律の周りで様々な恋模様が動きだす、人気シリーズ第九弾!
作者 | 知野みさき |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2023年05月10日 |
『うばたまの 墨色江戸画帖』
青井東仙は十一歳のとき貧しさから逃れるように家を出て、江戸で偶然出会った絵師・松山翠月に才能を見出され、弟子となった。しかし、夜具も食事も着物も与えられ満たされた暮らしに次第に創作意欲をなくして破門されてしまうー。才能に溺れ、落ちぶれた絵師が再起をかける、大江戸人情譚!闇と現が隣り合わせの江戸で、東仙は再び夢を描く…。新・時代小説!新・時代小説2018年ノベル大賞受賞作!
作者 | 佐倉 ユミ/アオジ マイコ |
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価格 | 616円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2018年12月18日 |
『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』
お狂言師仲間が、大奥の女子同士の色模様「といちはいち組」に引きこまれたあげく、自害に見せかけて殺められた。隠密の手駒もつとめる人気役者の歌吉が、密命を帯びる。そして、互いに想う歌吉と日向新吾だが…。文字通り我が身を削って書き継いだ著者渾身の遺作。
作者 | 杉本 章子/深井 国 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年02月23日 |
『似せ者』
「似せ者とわかっていながら、なぜこんなにも心が騒ぐのだろうか」。時は江戸。歌舞伎芝居の名優のそっくりさんが二代目を名乗り、人々は熱狂して迎えるが…。表題作のほか、若い役者二人の微妙な関係を描く『狛犬』、お仕打が東奔西走する『鶴亀』、幕末混乱期の悲恋をめぐる『心残して』の全4編を収録。
作者 | 松井 今朝子 |
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価格 | 712円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2005年08月15日 |
さあ、いかがでしたか?江戸時代の文化と芸術が交錯する舞台を描いた驚きに満ちた作品群をご紹介しました。どの作品も、画家、彫刻家、美術商など、さまざまな文化人が登場し、生身の人間としての苦渋と奮闘、そしてその成果をリアルに伝えてくれます。彼らが生きた時代とは何十年という時を超え、現代までその息吹は続いています。思えば、現代の私たちも彼らと同じく時代の中で生き、苦しんでいます。
これらの作品が描くのは、度重なる困難を乗り越えて成果を上げた一人一人の人間の生き様です。彼らの歩みは茶の湯、浮世絵、狂歌、能楽など、江戸の独特な文化と芸術が背景となって描かれます。その中には、現代にも通じる普遍的なものが散りばめられているのです。
また、それぞれの作品には、時代を駆け抜ける人々の情熱や葛藤、生活の詳細といった、ストイックでリアルな描写が満載です。そこには、現代の私たちが忘れがちな「生きる力」や「創造の喜び」が詰まっています。
独特の文化と芸術が鮮やかに描かれたこれらの小説を通じて、ぜひ一度江戸時代の息吹を感じてみてください。あなた自身の生活に新たな視点や刺激を与えてくれるかもしれません。読み進めてみれば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれますよ。
さて、次回はまた違った切り口で新たなおすすめ作品をご紹介します。ぜひ楽しみにお待ちくださいね。それでは、良き読書ライフをお過ごしくださいませ。
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