メキシコの麻薬戦争を知る本4選

今ここで、メキシコの麻薬戦争を基にした4つの読むべき本を紹介します。一冊目は、ジャーナリストが自身の命をかけて取材したノンフィクション。衝撃の実態が淡々と描かれ、本質をつかむことができます。二冊目はハードボイルド小説。彼らの生存をかけた過酷な日々がみずからを引き立てます。三冊目は社会派ミステリー。事件解決に至った過程が見事に描かれていて、混乱の中にある小さな希望を感じることができます。最後に、エッセイスタイルの本も紹介します。麻薬戦争の背後にある、政治や社会問題について深く考えさせられますよ。
『ナルコ回廊をゆく : メキシコ麻薬戦争を生きる人々』

国家と同じように警察の役割や収税を行い、市民と共存する「カルテル」――暴力装置を独占するのが国家だとすれば、まさにパラレル・ステートである。メキシコで暴力のスパイラルが始まって17年。残虐な殺人事件が各地で起こり、行方不明者の数も減る兆しは一向にない。ある日突然、理由もなく連れ去られた息子、娘、連れ合い。その多くは殺害され、メキシコ各地に無数に点在する「秘密墓地」に埋められている。カルテルに買収された当局が動かないなか、母親たちは自ら山野に分け入り、家族の面影を探す。凶悪な犯罪組織がしのぎを削り合う麻薬戦争最前線を巡り、行方不明の家族を探す女性たちの声を拾い集めた渾身のルポルタージュ。
作者 | 山本昭代/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 風詠社 |
発売日 | 2023年10月31日 |
『メキシコ麻薬戦争 アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱』

メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシコ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向けた方向性も指ししめす。
作者 | ヨアン・グリロ/山本昭代 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 現代企画室 |
発売日 | 2014年03月07日 |
『マフィア国家 メキシコ麻薬戦争を生き抜く人々』

メキシコ社会を震撼させる「麻薬戦争」。格差の拡大や国家の機能不全を背景に、犯罪と暴力の嵐が吹き荒れ、10年間に15万人以上の死者が生み出されている。国際的な巨大犯罪組織と化した麻薬カルテル間の抗争、それを殱滅しようとする政府軍や警察も交えた戦闘…。戦争状態に陥るメキシコの現実を、そこに生きる人々の姿を通して報告する。
作者 | 工藤 律子 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2017年07月29日 |
『カルテルの世紀:グローバル化時代の麻薬ビジネス: 壊れた楽園:メキシコ麻薬カルテルの光と影』

作者 | 冬月 瞬 |
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価格 | 590円 + 税 |
発売元 | |
発売日 | 2024年09月12日 |
これらの作品を通じて、実際に起きているメキシコの麻薬戦争の厳然とした現実を垣間見ることができます。生々しい描写や悲痛なエピソードが並び、時には読んでいて胸が痛む思いをするかもしれません。しかし、それは無視してはならない現実です。
また、麻薬戦争という特異な状況下で生きることによって、人間の本質や、生死を超えた愛、家族の絆、友情といった普遍的なテーマも描かれています。その描写の背後には、我々の日常とはかけ離れた海外のシビアな状況に置かれた人々の希望や絶望、苦悩や葛藤を通じて、人間の持つ強い生命力や肝っ玉の強さを感じさせてくれます。
無論、すべての作品がリアルな描写に基づいているわけではありません。しかしだからこそ、フィクションの枠組みを超えて現実を描き出すことで、我々はメキシコの麻薬戦争という現実をより身近に感じ、深く理解することができるのです。
これら4つの作品は目を背けてしまいたい現実を力強く描き出し、その中に生きる人々の様々な人間ドラマを描いています。決して楽ではないテーマですが、そこを避けて通れないのが文学や作品の力です。面白さや刺激だけでなく、社会問題に目を向ける機会を提供してくれる、それが今回おすすめした4つの作品です。
どれもただのエンターテイメントとしてではなく、深いメッセージ性を持った作品ばかりです。ただ楽しむだけでなく、読む者に何かを問いかけてきます。それぞれの作品を通じて、違った角度からメキシコの麻薬戦争を知ることができます。
この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。作品群を通して、世界の片隅で起きている現実を肌で感じ、そして何かを感じ取って頂ければ幸いです。
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