ツバメの生態を知る本 おすすめ5選
ツバメの魅力をたっぷりと学ぶことができる本を5冊ピックアップしました。敬愛すべきツバメたちの生きざまを描く実は感動的な一冊、ツバメの生態や習性を科学的視点で詳解する知的な一冊、ツバメを愛するすべての人たちに贈る、彼らの生態を詩的に綴った文芸的な一冊。また、ツバメと人間との共生関係を深掘りした社会学的な一冊、そして子どもでもわかりやすくツバメについて学ぶことができる一冊も選んでみました。どれもあなたのツバメへの興味を一層深めること間違いなしですよ。
『ツバメのひみつ』
人間にとって身近な鳥でありながら謎の多いツバメの実態に迫る。
基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりまで、
最新の研究で明らかになった事実などを盛り込みつつ、わかりやすく解説。
<本書のポイント>
●基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりなど、ツバメの「秘密」を幅広く取り上げ、詳しく解説。
●「平均寿命は1.6年、年間の平均生存率は50%」など、思わず人に話したくなるような「トリビア」が満載。
●「おまけ」として、ツバメにとって好ましい環境づくりなど、ツバメを招き入れる方法について収録。
●もっと知りたい、調べたいという方のために、要約付きの参考文献を掲載。
第1章 ツバメとは?
スズメとの違い
他人の空似、アマツバメ
ツバメの仲間
オスとメス
ツバメの一生
1日のスケジュール、1年のスケジュール
第2章 飛翔と渡り
タカの目をもつ小鳥
収斂進化とは?
聴覚と嗅覚
よい餌、悪い餌、DHA
翼の航空力学
燕尾と燕返し
ツバメとアマツバメの燕尾進化
地磁気を読んで渡る
渡りに適した見た目の特徴
ツバメ豆知識1:ツバメと進化
第3章 春は恋の季節
メスにモテるには?
生存か繁殖か
古巣となわばり
ヒナに擬態して誘う
ツバメは浮気者?
子殺しと離婚
謎多きメス
ツバメ豆知識2:現世の動物や化石中のメラニン色素
第4章 子を育てる
卵の工夫
雌雄の産み分け
母のぬくもり
自己犠牲神話
親の偏愛
兄弟仲よく?
巣立ちとその後
ツバメ豆知識3:ゲノミクスが明かす美しさと質の関係
第5章 ツバメの地域差
ヨーロッパのツバメ
アメリカのツバメ
日本のツバメ
繁殖環境が特徴を作る
ツバメの地域差はヒトのせい?
小さな精子
オスの抱卵
新種誕生?
ツバメ豆知識4:ツバメの燕尾論争
第6章 ツバメと文化
ツバメ釣り
「ツバメの巣」はおいしい?
伝書ツバメ
池の底で眠る?
ツバメが低く飛ぶと雨
東洋の伝承・文学とツバメ
西洋の伝承・文学とツバメ
ツバメと芸術
「ツバメの巣台」という文化
ツバメに追いつけ、追い越せ
ツバメの豆知識5:寄生虫と「赤の女王」
第7章 リュウキュウツバメと越冬
琉球列島の「ツバメ」
冬の暮らしを調べる
百年に一度の進化が見られた!
「留鳥」としてのツバメ
羽毛がつなぐ越冬地と繁殖地
現地で明かされた冬のツバメ
第8章 ツバメのこれから
絶滅リスク
ツバメの数はどうやって決まるか
地球規模で働く環境変化
温暖化
都市化
クリーン過ぎる、うるさ過ぎる
未来のツバメ像
ゲノム情報としてのツバメ
おまけ ツバメとともに生きる
ツバメを招き入れる
ツバメはミニマリスト
巣台とフン受け
古巣はどうするか
ツバメに来てほしくないとき
カラスよけ
巣やヒナが落ちたとき
ツバメに好かれる街づくり
もっとよく知りたい方へ(参考文献)
作者 | 長谷川克/森本元 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 緑書房 |
発売日 | 2020年02月25日 |
『ツバメの謎 ツバメの繁殖行動は進化する!?』
春になると日本に渡って来て、人間の生活圏で営巣をして繁殖するツバメ。身近な生物ですが、実は渡り、繁殖行動など詳しいことはわかっていません。オス、メスで協力して巣を作り、仲良く子育てをするツバメですが、実は「浮気もの」で、同じ巣の中に父親が違う子ツバメがいることがあるのです。複数の夫を持つ妻は、夫のツバメを格付けし、その子への給餌も差別するという、ちょっとこわい行動をとることがあるようです。そんな謎めくツバメの生態、行動をわかりやすく紹介するとともに、科学的な考え方の基本についても著者の視点で語ります。
作者 | 北村亘 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 誠文堂新光社 |
発売日 | 2015年02月02日 |
『にっぽんツバメ紀行』
春の訪れとともに人家近くに姿を現すツバメ。農作物を食したりする虫を捕らえる益鳥、軒先などで子育てをすることから福をもたらす縁起のいい鳥、といったイメージは時代により変化しつつも、日本各地で会える最も身近な渡り鳥として、古来愛されてきました。
そんなツバメたちの世界を、写真家の宮本桂さんによる写真群で紹介した『にっぽんツバメ便りーツバメが来た日』。幅広い層の読者の方に親しんでいただいた同書に続くツバメビジュアルガイドブック第2弾をお届けします。
前作同様、肉眼ではとらえることの難しいツバメたちのさまざまな瞬間をとらえた美しくダイナミックなビジュアル、基本情報に加え、ツバメに関する研究論文で日本生態学会鈴木賞、日本鳥学会黒田賞を受賞、『ツバメのひみつ』『ツバメのせかい』なども上梓した研究者、長谷川克さんによる特別寄稿も。
日本では夏鳥であるツバメの大きな特徴である「渡り」を中心に、その最新研究事情など、ツバメの知られざる一面に触れられる特集記事を掲載していきます。ツバメの生態を通して環境保全の重要性、切実さなどについてもあらためて考える機会となる一冊です。
INTRODUCTION
待ち鳥(ツバメ)来る!
●PART.1 ツバメの基礎知識
ツバメ基本のき
ツバメの一年
LET'S WATCH
基本スタイル/成鳥(オス×メス)
親×子(雛、幼鳥)/幼鳥/成鳥
●PART.2 ツバメいろは歌留多
ツバメ素朴な?疑問集
SPECIAL FEATURE
ツバメの「渡り」
特別寄稿 長谷川 克
SPECIAL INTERVIEW
ツバメ研究者 長谷川 克
●PART.3 にっぽんツバメ百態
飛行/止まり/水飲み・水浴び/採餌/
集団(採餌/ねぐら)/けんか・威嚇/
羽繕い・伸び/巣立ち前後/給餌/
巣立ち後/水辺の幼鳥/休息・仮眠
SPECIAL INTERVIEW
写真家 宮本桂
おわりに
作者 | 宮本桂/ポンプラボ |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | カンゼン |
発売日 | 2022年02月16日 |
『ツバメのせかい』
大好評の『ツバメのひみつ』の姉妹本。
ツバメが見て感じている世界とはどのようなものなのか?
客観的なアプローチからは見えてこなかった、ツバメの新たな姿が浮かび上がる!
身近な存在であるツバメは、どういう風に世界を見て感じ取っているのか。同種や異種の生物とどのように関わっているのか。そして私たちには想像もつかない、渡り鳥としての生き方とはどういうものなのか。ツバメにとっての「世界」について、第一線の研究者がユーモアを交えながら楽しく解説。
【本書のポイント】
●客観的なアプローチでは見えてこない、ツバメの主観でとらえたツバメの生きる世界について、第一線の研究者が解説。
●「ツバメにも空耳がある?」「意外と目が悪い? でも、動体視力はよい?」「ツバメの巣は動物界きってのイノベーション?」「ツバメも化粧をする?」「渡りのタイミングはどうやって決まる?」--聴力や視力、異種との競争や協力、夫婦事情、親戚や近所づきあい、渡り、身づくろいの秘策、巣づくりの技など、まだまだ知られていないツバメのトリビアが満載。
●付録として「ツバメの仲間の分類」「日常生活(採食、繁殖およびその準備期の暮らしかた)」「性別と年齢(見た目と行動の変化)」など、興味深い情報を補足。
●もっと知りたい、調べたいという方のために、要約付きの参考文献を掲載。
●姉妹本『ツバメのひみつ』とあわせて読めば、ツバメのことをより多角的に理解することができる。
作者 | 長谷川 克/森本 元 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 緑書房 |
発売日 | 2021年06月03日 |
『ツバメのくらし』
作者 | 菅原,光二,1939- |
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価格 | 不明 |
発売元 | あかね書房 |
発売日 | 2005年04月 |
それでは、今回はツバメの生態について深く掘り下げた本たちをご紹介させていただきました。美しい姿と繊細な生態を持つツバメをより深く理解する手助けとなる一冊に出会えたら、何よりの喜びです。
これらの本は各々が異なる視点でツバメを描いていますが、どの本もツバメへの愛と敬意が感じられます。その一冊一冊がツバメに対する思いが詰まった語り部と言えるでしょう。ツバメの細やかな生態を知ることで、きっと彼らが我々の身近な存在であり、大切な共生者であることを再認識できるはずです。
また、ツバメは春の訪れを告げる象徴であり、その活発な姿からは生命力を感じることができます。そんなツバメたちが、一瞬でもあなたの日常に彩りを添える存在となることを願っています。
読書は新しい世界への窓を開くことができます。日常の中で見逃しがちな鳥たちの愛らしさや価値に気づかせてくれる素晴らしい一冊が、ここにはあります。ツバメたちが運んでくる小さな幸せを感じてみてはいかがでしょうか。
これからも良い本との出会いが、あなたにとって特別な体験となりますように。それでは、次回の本の紹介でまたお会いしましょう。ツバメの羽ばたきにあなたの心が軽やかになることを願っています。
以上、ツバメの生態について知るためのおすすめ書籍をご紹介させていただきました。楽しい読書の旅を、どうぞ引き続きお楽しみください。
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