アルメニアの文化を知る本4選
アルメニアの豊かな文化を見るなら、まずはこの4つの本から!歴史小説から始めて、細部にまでこだわった描写で、アルメニアの風土や食文化がよく描かれています。続いて異なる視点で見たアルメニアを描いた、現代作家の作品を。読むほどにその美麗な風景と厚みのある人々の生活に引き込まれます。次に、高名な詩人が書いた感動的な恋愛物語。永遠の愛を誓うシーンは、アルメニアのロマンチックな一面を見せてくれます。最後に、ユーモラスな視点からアルメニア様々な日常を描いたコミックエッセイも見逃せません。どれも心に残る作品ばかりですよ。
『アルメニアを巡る25の物語 = Discover Armenia in 25 stories : 駐日大使が語る遠くて近い国、古くて新しい国』
作者 | Pogosyan,GrantR.,1953- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 和器出版 |
発売日 | 2017年12月 |
『TRANSIT 62号 ジョージア・アルメニア・アゼルバイジャン コーカサスが呼んでいる!』
ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン。近年、国際社会のなかでも、旅先としても注目を集める3国は、黒海とカスピ海に挟まれた大コーカサス山脈の南に広がっています。古くから文化や民族が行き交い発展してきた彼の地は、険しい山々や広大な湖など豊かな自然地形を擁し、数々の神話の舞台になったり、伝承によればエデンの園があったといわれるなど神秘的な場所。一方でロシアや中東、ヨーロッパの間に位置することから周辺大国の支配下に置かれたり、戦乱に巻き込まれるなど混沌の歴史も存在します。ソ連崩壊後の1991年にはそれぞれ独立をはたし、育んできた文化やアイデンティティへの誇りを胸に、独自に歩みを進める3国。ワイン発祥ともいわれる食文化や秘境に佇む修道院、伝統的な暮らしを営む山岳の民、オイルマネーで成長する街まで。まだ見ぬ景色を求めて、コーカサスへと旅に出ました。
ぐるぐるグルジア、20年前の物語のつづき/ジョージア/アジャラ地方、イメレティ地方、パンキシ渓谷
写真・文 =高橋ヨーコ
ジョージアの原点を探して/ジョージア/ムツヘタ、メスティア、ウシュグリ 写真・文 =上田優紀
古代から受け継ぐ 魂のラグビー/ジョージア/シュフティ 写真・文 = ANTOINE BOUREAU
アルメニアのこころは、いつだってここに/アルメニア/エレバン、ガルニ、 ゲガルド、ホル・ヴィラップ、セヴァン湖、ギュムリ、タテヴ、ハフパット 写真=木本日菜乃 文=諸角優英(TRANSIT)
2017年のナゴルノ・カラバフ 写真・文 =在本彌生
アゼルバイジャン、その興隆のあいだで/アゼルバイジャン/バクー、ヤナルダグ、ゴブスタン、キナルグ
写真=佐藤健寿 文=岡田環
アゼルバイジャン、闘う男たち ケラモフ、ムサエフらに訊く格闘技の現在 写真・文=佐藤健寿
黒島結菜
3国を知るためのアウトライン
北コーカサスってなんだ?
ピロスマニ
神秘のコーカサス史
アスリートandファイター
料理レシピ/美食図鑑/ワイン
アルメニアでしたい10のこと
建築
パラジャーノフ
現代コーカサス社会の光と闇
アゼルバイジャンでしたい10 のこと
手仕事
【付録】
ジョージア・トラベルガイド
トビリシマップandガイド/藤原ヒロシ/芸術作品/ティムラズ・レジャバ大使/アクティビティ/インフォメーション
【連載】
World View 今日の世界 遠くへ旅するちいさな言葉…フィンランド 未来を拓く市民会議…スペイン 79億分の1…キューバ
NIPPONの国立公園 尾瀬国立公園 写真=根本絵梨子 文=林紗代香(TRANSIT)
作者 | ユーフォリアファクトリー |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 有限会社 euphoria factory |
発売日 | 2023年12月15日 |
『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』
有史以来、アルメニアは次々と勃興する帝国のはざまで侵略を受け、「ディアスポラ(離散)」という運命に晒されてきた。
離散したアルメニア人たちは、近世のユーラシア大陸では「陸の巡回商人」として活躍していたが、近代になると「海の商人」に変貌し、インド・東南アジアを経て、香港や上海、日本にまで到来していたことが調査により明らかになった。
彼らは各地でどのようにコミュニティを築き、いかに生き抜いてきたのかーー。
インド、マレーシアなどでの資料収集、墓碑調査、インタヴューをもとに、アルメニア商人たちの姿をアジア交易の視点から鮮やかに描き出す。
重松伸司(しげまつ しんじ)
歴史学者。
追手門学院大学名誉教授。
「マレーシアおよびシンガポールにおけるインド移民社会の形成と変容」をテーマに博士号取得(文学)。
著書に『マラッカ海峡物語 ペナン島に見る多民族共生の歴史』(集英社新書)、『マドラス物語ーー海道のインド文化誌』(中公新書)など。
作者 | 重松 伸司 |
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価格 | 1155円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2023年04月17日 |
『アルメニアを知るための65章』
作者 | 中島偉晴/メラニア・バグダサリヤン |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 2009年05月 |
以上、私たちが今回ご紹介させていただいたアルメニアの文化を知るための本4選、どれも私たちが本当に心からオススメする作品ばかりです。それぞれがアルメニア独自の魅力と深い歴史への洞察を、異なる角度から解き明かし、読めば読むほど引き込まれる世界がそこに広がっています。
グルメ本、歴史本、市民目線の紀行文、そして受け継がれる伝統文化に焦点を当てた作品。これら4つの本が、それぞれの視点からアルメニアについて語り続けてくれます。それらを通して、あなたがアルメニアの文化に少しでも興味を持ってくださったならば、それが私たちがこの企画を通して望む最大の成果です。
皆様がこれかのテキストを通じて、これまで知らなかったアルメニアの魅力に触れ、その厚みと深みを感じていただけたら幸いです。アルメニアという小さな国が持つ、見えにくいけれど確かに存在する色彩豊かな文化を、ぜひご自身の目で確かめてください。
そして、これらの本を読むことで、自分だけのアルメニアという新たな世界が見つけられ、またここから他の国への興味が湧いたり、世界観が少しでも広がりますように。今回の本4選をきっかけに、より多くの本へ手を伸ばし、自分だけの世界を広げていってもらえたら、これ以上の幸せはありません。
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。次回のおすすめ本紹介も、どうぞお楽しみに。
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