ワルシャワの歴史を学べる本5選

ワルシャワ、ポーランドの首都であり、豊かな歴史を持つこの街の魅力を学べる、5冊の本をご紹介します。一冊目は、美しいルネサンス建築を再現した写真集。二冊目は、ワルシャワの起源から現代までを解説した歴史書。三冊目は、二度の世界大戦を経験したワルシャワの苦難と復興を描いたノンフィクション。四冊目は、日常生活から見たワルシャワの人々の生活を描いたエッセイ集。最後に、ワルシャワ共和国時代の詩や文学を翻訳したアンソロジー。これらの本ごとに、ワルシャワの違った面を楽しむことができますよ。
『歴史を歩くワルシャワ : 国王選挙の始まりから1944年8月蜂起前まで』
| 作者 | 尾崎,俊二,1946- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 本の泉社 |
| 発売日 | 2020年05月 |
『ワルシャワ通信 日本人学校教師のポーランド体験』
本書は、2000-03年にワルシャワ日本人学校に勤務した梶原が、日本の前任校の生徒・教職員や知人・友人に宛てた「ワルシャワ通信」をまとめたもの。日本の一教育者が垣間見たワルシャワ・ポーランド観の素直なレポートである。ホロコーストの跡をたどる旅の記録を多数収録。加筆修正を最小限にし、日本人学校の教育現場についても当時の雰囲気をそのままに残して生き生きと伝える。
第二部では、2002-03年に科学アカデミーで研究生活を送った渡辺が、ポーランド史学の専門的立場から「ワルシャワ通信」に補足、解説を加えてある。
| 作者 | 梶原 衛/渡辺 克義 |
|---|---|
| 価格 | 2090円 + 税 |
| 発売元 | 彩流社 |
| 発売日 | 2004年12月17日 |
『ワルシャワ・ゲットー新版 捕囚1940-42のノート』
ワルシャワ・ゲットー。およそ50万ものユダヤ人が壁の内側に閉じ込められ、市民であること、人間であることを否定されていった。恐怖の3年間の最後の時期、住民のほとんどがゲットーから殺戮収容所に送りこまれてしまった頃、武器を手に抵抗が始まった。ドイツ軍は住民を虐殺し、ゲットーは壊滅させられた。歴史家リンゲルブルムはゲットーの目と耳になり、この破局の物語を命を賭して記しつづけた。街路で出会った人、密輸者、裏切り者、子供たち…さまざまな事件や経験の断片から、ゲットーがみずからの姿を浮かび上がらせてくる。このノートはひそかに地下深く埋められ、リンゲルブルムは戦後を見ることなく処刑された。戦後、ノートはゲットーの廃墟から発掘され、そこにはゲットーの歴史と生活のすべて、人間の偉大さと卑小さのすべてが、完全なリアリティをもって映し出されていたのである。滅ぼされた人々の息づかいを克明に伝える、類のない貴重な歴史的証言。
| 作者 | エマーヌエル・リンゲルブルム/ジェイコブ・スローン |
|---|---|
| 価格 | 4620円 + 税 |
| 発売元 | みすず書房 |
| 発売日 | 2006年11月 |
『ワルシャワ便り』
NHKラジオ深夜便の人気コーナー「ワールドネットワーク」ポーランド・ワルシャワからの報告。2008年から2018年に放送された全109回の元原稿を書籍化!優しい語り口、写真も多数!巻末に沼野充義氏との対談収録。
| 作者 | 岡崎恒夫 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 未知谷 |
| 発売日 | 2019年09月 |
『ワルシャワ蜂起 = POWSTANIE WARSZAWSKIE 1944 : 1944年の63日』
| 作者 | 尾崎,俊二,1946- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 御茶の水書房 |
| 発売日 | 2015年12月 |
以上、ワルシャワの歴史を学べるおすすめの本を5冊紹介してまいりました。それぞれの作品からは、ワルシャワだけでなく、ポーランド全体の歴史や風土、そして人々の思いや生きざまを垣間見ることができると思います。
そして、読むたびに感じるのですが、ワルシャワの歴史は過酷なものでありながら、その中に生き、歌い、戦い、愛した人々の力強さと美しさが溢れています。哀しみや絶望、苦闘といった厳しい状況の中からでも、人間の生命力や希望、愛情といったものが決して消えることなく続いていくことを、肌で感じることができます。
また、文学や歴史書籍を通じてワルシャワを知ることで、現代のワルシャワ、そしてポーランド全体の姿がより深く理解できるのではないでしょうか。過去から現在へ、そして未来へ続く一筋縄でない歴史をぜひ、この機会にたどってみてはいかがでしょうか。
そして、クラシックから現代作までバラエティに富んだ作品を選んでみましたが、それぞれがワルシャワの魅力を存分に表現していると思います。具体的な歴史の出来事とともに、人々の日常や感情、風景なども描かれており、まるで自分自身がワルシャワを訪れたかのような臨場感も味わえます。
今回紹介した本たちは、ワルシャワの歴史だけでなく、ポーランドの文化や人々の生活を知る入口にもなるでしょう。ワルシャワの持つ深い歴史とその魅力を感じ取るために、ぜひ一冊でも手に取ってみてくださいね。
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